骨粗鬆症の診断・検査
骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)にはどんな診断・検査が行われているのでしょう。
骨粗鬆症の診断では、まず問診が行われ、年齢や以前にガイドした危険因子が確かめられます。
次に触診が行われ、どこがどのように痛むかが確認された後で以下のような検査が行われます。
エックス線検査
圧痛がある部位を中心に、「エックス線撮影」が行われ、骨の状態が調べられます。
これによって、骨折はもちろん、骨の組織構造も見ることが出来ます。
骨は、骨の表面にある「皮質骨:ひしつこつ」とその内側に詰まっている「海綿骨:かいめんこつ」とで構成されています。
海綿骨は小さな骨(骨梁:こつりょう)が縦横にびっしりと張り巡らされた構造をしています。
骨粗鬆症になると、この骨梁の目が粗くなり、エックス線で見ることができます。
骨量計測検査
骨量を測定する装置がある医療機関では、より精密に調べるために骨量も測定します。
計測検査にはいろいろありますが、よく用いられているのが「デキサ(DXA)法」です。
これは、ごく微量なエックス線の量を測ることで、骨量を測定します。
ちなみに、現在では、皮質骨と海綿骨の骨梁1本1本まで調べられる装置などの開発もされています。
鑑別のための検査
骨粗鬆症は、甲状腺機能亢進症などの内科的な病気があって生じる場合もあります。
また、転移性骨腫瘍や多発性骨髄腫など、骨粗鬆症と症状が良く似た病気もあります。
そのため、これらの病気と鑑別するために、さらに血液検査や尿検査。
さらにはCT(コンピューター断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査などが行われる場合もあります。
治療のための検査
治療方針を立てたり、治療経過を観察するために、「骨代謝マーカー」という検査が行われることもあります。
血液や尿中に含まれている成分を調べることで、骨吸収(骨の破壊)と骨形成の状態を把握できます。
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次回は、骨粗鬆症の予防についてガイドします!
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