骨粗鬆症の症状とは?
骨粗鬆症の代表的な症状について、特徴を踏まえてわかりやすくガイドしていきましょう。
初期症状
骨粗鬆症の初期はほとんど無症状であり、自覚症状は全くありません。
そのため、症状が出始めた頃には進行している事が少なくありません。
*定期的な骨密度の検査などを受けられることをお勧めします。
進行期
進行してくると、痛みが出てきます。
特に腰背部の痛みが多いのが特徴です。
なお、痛みの種類としては、 安静時の痛み~不快感、前屈時痛、起坐位時の痛み、歩行時の痛み、寝返り時の痛みがあります。
*痛みの感じ方などは個人差があります。
骨粗鬆症による骨折
骨粗鬆症になると、骨折を引き起こすリスクが高まります。
骨粗鬆症による骨折のほとんどは脊柱(背骨)、大腿骨(太ももの骨)、あるいは、橈骨(手首から肘にかけての親指側の骨)に起こります。
1.橈骨(トウコツ)の骨折
転んで手をついた際に起こる骨折です。
橈骨(手首)の他、腕の付け根の骨(上腕骨頸部)を骨折することもあります。
2.大腿骨の骨折(大腿骨頸部骨折)
男女ともに加齢ともに転倒などによる大腿骨折を起こしやすくなります。
大腿骨の骨折を起こすと基本的には手術が必要になります。
手術後のリハビリなどが上手くいかなかったりすると、寝たきりになったりする可能性もあります。
そのため、予防がとても大切です。
3.脊柱(セキチュウ)の骨折(圧迫骨折)
・脊柱の変形や身長の短縮
転倒したり、重いものを持ったり、少し余計な力が体に加わっただけで椎骨(脊柱を構成している一つひとつの骨)が変形したりします。
このときの椎骨の変形は、上下からの圧迫によって起こるため、全体が押しつぶされた状態で変形します。
この状態の骨折を圧迫骨折と呼びます。
椎骨の変形の種類や、圧迫骨折を起こした椎骨の数によって、脊柱はさまざまな形に変形します。
そのため、身長が短縮し姿勢や歩行の仕方にも変化が見られます。
・慢性の腰痛
椎骨の変形が徐々に生じると、背骨やその両側の筋肉が次第に痛むようになります。
痛みは、寝返りや起床、歩行開始時など動作を始めるときに生じます。
・突然起こる腰、背中、時には胸の痛み
脊柱の中には神経(脊髄神経)が通り、さらに椎骨の間からからだの各部に向かう神経の枝が出ています。
そのため、椎骨の圧迫骨折が起こると、神経の枝が圧迫され、腰や背中に突然、激しい痛みが生じます(腰痛や背中の痛み)。
ときには、胸やお尻に痛みを感じることもあります。
今回のガイドは如何でしたか?
このメルマガが、少しでもお役に立てれば幸いです。
次回は、骨粗鬆症の予防についてガイドします!
お・た・の・し・み・に~!