変形性膝関節症:中高年に多い膝の痛み
変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)
中高年以降のランナーに多い膝の痛みは、変形性膝関節症の可能性が高いですね。
ランナー特有の障害ではありませんが、最近、太った中高年の方が減量のために無理して走ったりして生じることも少なくありません。
急に無理して走るのは要注意です!
原因は?
・老化に伴う症状
・半月板損傷や骨折などの後遺症
その他、肥満や遺伝的な要因、代謝性疾患など多々あります。
メカニズム
関節の軟骨がだんだんと壊されていくことに始まり、それを修復しようとする軟骨や骨の増殖性変化が生じて、じょじょに骨の棘(骨棘)ができたり、軟骨がすり減ったりします。
(注)進行するとO脚になったり、水が溜まったり(水腫)して、日常生活でも痛みが出るようになります。
治療は?
基本的には中高年以降で発症しますので、走るレベルの調整が大切です。
完全に治すことは無理と考え、進行させないようにすることが重要です。
決して無理しないように走行距離を落としたりしましょう。
また、走った後は患部を冷やすようにしましょう。
痛みが強い時は「整形外科」を受診して下さい!
初期であれば、鎮痛剤やリハビリ訓練、関節内注射などで痛みが改善します。
ただ、進行すると走ること自体が出来なくなりますので治療はお早目に!
予防
休養しましょう!
痛みが出るような運動は禁止です。
太もも(大腿四頭筋)の筋力強化運動膝を支えるのはこの太ももの筋肉です。
筋力がつくと膝も安定しますので大変効果があります。
筋力がつくには多少時間を要しますが、根気強く続けましょう!