ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

関節軟骨の役割と構造

今回も「膝の荒野」編をお届けします。

さっそく先週の復習です。

歩行すると膝には体重の何倍の負担がかかりますか?

体重の3倍!でしたね。

では、それだけの負担を支えるにはどうしたら良いのでしょうか?

そこには「関節軟骨:かんせつなんこつ」が深く関わっています。

関節軟骨(かんせつなんこつ)ってなあに?

関節の骨の断端を覆っている軟骨です。
膝の場合では大腿骨と脛骨の断端にあります。

非常に薄い(3~5ミリ)ものですが、「粘り」と「弾性」があり、膝を動かすうえで非常に大切な役割を果たしています。

関節軟骨の役割とは?

まず、一番大切な役割は…

▼骨が受ける「衝撃を吸収する」事です。

骨のように硬いもの同士がじかに接すると、衝撃が大きいために骨にも大きな負担がかかります。
時に骨折が起きたりしてしまいます。

そしてもう一つの役割は…

▼骨と骨の「磨耗を防ぐ」事です。

膝を曲げたり伸ばしたりすると骨が擦れ合います。

その際に、関節軟骨がないとどうなるでしょうか?

そうです。すぐに磨耗して磨り減ってしまいます。
これを予防しているのですね。

厚さ3~5ミリの非常に薄い軟骨。

でもこれがあってこそ滑らかな動きが出来るのです。

関節軟骨の構造

では軟骨についてもう少し詳しくガイドしていきましょう。
関節軟骨は表面がとても滑らかな硝子様(しょうしよう)軟骨という軟骨で出来ています。

その構造はどうなっているのでしょうか。

骨組み
強靭な「コラーゲン繊維」が網目状(あみめじょう)になって骨組みをつくります。

絡み付き
コラーゲン繊維の中に「プロテオグリカン」という物質が絡み付いて軟骨細胞を取り囲んでいます。

関節軟骨は水分を含んだスポンジ?!

さて、関節軟骨に含まれている「プロテオグリカン」は非常に水分とくっつきやすい性質があります。

そして、さらに重要な役割を担っています。
それはまるで「水分を含んだスポンジ」のようなものです。

では、具体的に説明しましょう。

・膝を屈伸させたりして歩くと、関節軟骨に圧力がかかります。
   ↓  
・保持していた水分を放出します。
   ↓  
・関節軟骨を変形させて圧力を分散させたり、吸収させたりします。

つまり、関節軟骨は水分を沢山含んだスポンジのようなもので、関節にかかる圧力の変化によって関節液中の栄養分や水分が吸収されたり排出されたりするわけです。

私達が何気に膝を屈伸しながら歩いている動作が、関節軟骨に栄養を与えているわけです。

このことを考えても「ウォーキング」は重要なんですね。

今回のガイドはこれでおしまいです。

次回は膝関節の水(関節液)について詳しくガイドします。

・そもそも関節液(みず)って何?
・どうして水がたまるの?
・水を抜くとクセになるって本当?

今シリーズの「膝の荒野」編はぜひ欠かさずお読み下さい。

教科書には書いていない素朴な疑問Q&Aシリーズも特集で組む予定です。

さらには軟骨に効くといわれる「サプリメント」についても。。。
お・た・の・し・み・に~

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