足底腱膜炎
朝、かかとが痛む ?!
最近、足のかかとにひどい痛みを感じます!
特に朝起きた時に…これって一体…
「足底腱膜(そくていけんまく)」
足の裏には、「足底腱膜(そくていけんまく)」と呼ばれる、膜のように薄く幅広い腱が、かかとの骨から足指の付け根まで張っています。
一方、足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって体重を支えています。
さて、人間が歩くときには、つま先に全体重をかけます。
この時、アーチを弓の弦のようにピンと張って支えているのが…「足底腱膜」です。
イメージ湧きましたか?
一生で何歩歩く?
さて、私達は一生でどれくらい歩くのでしょうか。
データを持っていませんからわかりませんが、仮に、元気な人が毎日「1万歩」歩いたとすると、1年で365万歩。
60年としても、2億歩以上も歩く計算になります。
アチャ~! 凄いですよね。
足底腱膜炎の原因
基本的にとても丈夫な足底腱膜ですが、40歳代以降になると、炎症を起こしてきます。
古くなったゴムにひびが入ってくるようなものです。
これが痛みの原因です。
足底腱膜炎の特徴
症状に特徴があります。
朝起きての数歩がとても痛く、しばらくすると軽くなってしまいます。
歯磨きを終える頃には痛みがない。そんな感じです(^^
また、長い間座り、急に歩き出す時にも痛みます。
かかとの骨の前方内側を押すと、とても痛いところがあります。
ちなみに、エックス線で、とげ状になったかかとの骨が写ることがあります。
どうして朝が痛いの?
多くの方は、痛みが強くても朝起きた時の痛みに限られています。
どうしてなのでしょうか。
実は、傷ついた腱膜が寝ている間に少し治ります。
そして、翌朝に体重をかけた途端に腱膜が切れて痛むのです。
腱が切れきってしまえば、痛まなくなります。
(注)歩けなくなるなどの後遺症が残ることはありません。
治療は?
9割以上の方が、3か月―3年以内に自然治癒します。
ですから、足のストレッチをしながら「自然治癒」を待つのが一番です。
ちなみに、以下の項目に当てはまる人は、別の病気の可能性がありますので注意が必要です。
・40歳以前の人
・かかとの骨より前の部分が痛む人
・朝より夕方に痛む人
・歩くほど痛みの強くなる人
<ポイント>
足底腱膜炎は、足のストレッチをしながら、自然治癒を待つのが一番です。