ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

薬の長所と短所を攻略せよ!

まずは前回の復習から。
変形性膝関節症の患者さんに対して薬を使用する場合
タイミングよく使うことによって、関節の破壊をある程度おさえたり
運動療法を可能にしたり出来ます。

つまり、
「薬(補助療法)は大変有効な治療法」といえます。

でも、さらに賢く使用するには以下のことを知る必要があります。
■薬のタイプ
■タイプ別の長所と短所

大切な事ですが、これらについて記載してある本やサイトってほとんど
ないんですね。
大切な事をさりげなく、わかりやすくガイドしていく。
そんなメルマガ目指してます(^^ 

■薬のタイプ
私たちが医療機関で処方する薬は3つに分けられます。
○飲み薬
○外用剤(湿布薬・塗り薬)
○坐薬

これらの違いは何だと思いますか?
それは…
薬の成分が「吸収される部位」なんです。
まとめてみます。

○飲み薬: 口から飲んで胃や腸で吸収されます。
○外用剤(湿布薬・塗り薬):経皮的に皮膚で吸収されます。
○坐薬: 肛門から入って腸で吸収されます。

■薬の長所と短所
薬を賢く使用するにはその「長所と短所」を知る事が必要です。

では、タイプ別にまとめます。

○飲み薬
【長所】外用剤や坐薬とは違い、手を煩わせない。
【短所】胃腸から吸収されて、血液により全身に運ばれて効果がでるため
    痛みの場所が1箇所であったりすると、やや効率が悪い
    胃腸障害をはじめ、全身の副作用が出るリスクがある

○外用剤(湿布薬・塗り薬)
【長所】患部に直接吸収されるため、比較的に低濃度でも効率が良い
【短所】皮膚に貼ったり、塗ったりするため湿疹やかぶれなどの皮膚症状
    を起すことがある

○坐薬
【長所】腸から薬剤が急速に吸収されるため、すぐに全身にわたり効果が
でる。また、即効性がある
【短所】慣れないと扱いにくい
    全身にわたって副作用がでるリスクがある

いかがでしたか?
タイプ別にみた長所と短所がわかったと思います。

さて、ここで質問!

Q. どのタイプの薬を使えば良いのでしょうか?

A. 実は決まりはありません。ある程度、患者さんが選んで良いのです。
やはり、自分が使いやすい薬を選ぶべきです。
もちろん、症状によっては薬の変更が必要になったり、副作用が出た場合は
中止しなくてはなりません。
その場合は医師に相談しましょう。

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本には載ってない「痒いところに手が届くガイド」を心がけています。

もちろん、これからも!
お・た・の・し・み・に~

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