指の腱
◆曲げる腱と伸ばす腱
さて、当たり前のように使っている指。曲げ伸ばしが簡単に出来ますよね。
これは「腱が上手く機能しているから」なんです。
では、「腱」とは何でしょうか?
腱とは「筋肉の先っぽの部分」です。
アキレス腱をイメージしてみて下さい。イメージ出来ましたね。
指の曲げ伸ばしをする筋肉は主に前腕(ぜんわん)にあります。
そして、手の中には何本もの細い腱が走って指に達しているのですね。
◆指を曲げる2本の腱
実はみなさんの指を曲げている腱。この指を曲げる機能を司っているのは
長短の2本の腱です。
この2本の腱が機能して、指の先と真ん中の関節をそれぞれ曲げているのです。
では、この2本の腱はどのようにして指先に達しているのでしょう。
実は、短い腱は指の付け根の近くで二股に分かれています。その間を長い腱が
走り抜けているんですね。
少々わかりにくいですよね。
まず、あなたの左手でVサインを作って下さい。この2本の指が短い腱だと
考えて下さい。次に、右手の示指(ひとさし指)を立てて、それを左手のVサイン
の2本の指で挟んで下さい。右手の示指が長い腱に相当します。
わ、わかりましたか?(汗)
◆伸ばす腱はハンモック?
では、伸ばす腱は一体どうなっているのでしょう。
伸ばす腱はいくつもの薄い腱が複雑に繋がり合っています。
そして、指の曲げ伸ばしで少しですが広がったり縮んだりしているのです。
そうです。まさにそれはハンモックのようなものなんですね。
そして、絶妙なバランスをとっているのです。
ですから、外傷やリウマチなどでその一部が切れたりすると大変です。
その損傷部位によって特有の指の変形が起こります。
◆見事なバランス作用
日頃、何気なく使っている指。
みなさんの指は表裏の何本かの腱が見事なバランスをとって
動いているのですね。
もちろん、あなたの指も絶妙なバランスがとれているんですよ(笑)。
ここにも隠された指の秘密があったのですね。
ホントに良く出来ていますね。
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さて、今週のガイドはいかがでしたか?
来週は、指の腱の疾患についてガイドします。
みなさんに身近な疾患を取り上げますね。
お・た・の・し・みに!