肘内障
みなさん、こんにちは!
いつも読んで頂きありがとうございます。
今週からお読みになった皆様。はじめまして!フーです。
19日(土)からタンパを経由してワシントンに入り、学会発表。その後、
シカゴ経由で本日27日夜に帰国しました。10日ぶりに子供とお風呂に
入り缶ビールを1本飲み、今やっと落ち着いたところです。
少々時差ボケではありますが、今週も皆さんにお届けするために頑張って
書いていまーす(笑)。
宜しくお願い致しますね。
(2005/2/28)
▼肘の軸(じく)
さて、みなさん。腕を伸ばしてみて下さい。腕全体の形はどうなって
いますか?真っ直ぐに伸びてる?
いえ。違いますよね(笑)
肘で外側に向いていますよね。それが正常です(笑)。
小学生の時にバケツを持って廊下に立たされた事のある方。おられます?
実はこの時、肘から先は外側を向きます。
ところが、肘を曲げてくると手が顔に届きやすいように、手が内側に
入ってきますよね。これが肘の軸(じく)です。
このように肘の軸(じく)は生理的に傾きがあります。
人間の体は本当に良く出来ていますね。
▼医者が神様になる瞬間!
整形外科医がお父さん・お母さんなどから物凄く感謝される事があります。
そう。一瞬にうちに治してしまうので「神様」のように思われる事も。
それが、肘内障(ちゅう ない しょう)を治した瞬間です。
では、現場を再現してみましょう。
休みの日に5歳の幼稚園児が、お父さんとお母さんの間で手をつないで
歩いていました。ほのぼの家族ですね。
ところが、チョッと転びそうになった幼稚園児が握っている手を思わず
引っ張ったら、腕をダランと下げて「ワーン!」と泣き出しました。
あわてて、医者に診せると腕をヒョイと捻るとあっという間に治ってしまい
ました。まるで魔法のようです。
そう、整形外科医が神様になる瞬間です。
(オーバーですが、親御さんはかなりビックリされます)
▼肘内障(ちゅう ない しょう)
さて、この肘内障。少々専門的になりますが、前腕にある骨の一つである
橈骨(とうこつ)の頭が靭帯からはずれかけて、靭帯が関節にはまり込んだ
状態なんです。
まず、小学生になると起こらなくなりますので、ご安心下さいね。
ちなみに、治し方。
肘を曲げながら親指を外に向くように捻るのがポイントです。。
(その時に肘に指をあてているとクリックといって、元に戻った音が
聞こえる事があります。)
さて、来週は肘のニックネーム病名をガイドします。
お・た・の・し・みに!
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■医療相談は行っていません。治療中の方は主治医の方にご相談下さい。
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