ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

肩の脱臼の治療

さて、「肩の脱臼」についてのガイドもいよいよ佳境に入ってきました。
10代で初めて脱臼すると7~8割で「クセ」になるという厄介もの。
では、脱臼の治療はどうすればいいのでしょうか?
今週も読者さんからの質問を交えながらガイドして行きましょう!

▼「インナーマッスルとアウターマッスル」
脱臼した後の治療としてリハビリは大変重要です。
そのガイドをする前にリハビリのキーワードである「インナーマッスル」と
「アウターマッスル」について説明しておきましょう。

インナーマッスルは上腕骨につく腱板(けんばん)のこと。アウターマッスル
とは肩を動かすために使われるその他の外側についている筋肉のことです。
アウターは三角筋、大胸筋、そして僧帽筋(そうぼうきん)が代表例ですね。
一方、インナーは肩をあげるとき最初に働く筋肉でその後にアウターが働くと
いう順番があります。

この順番が崩れることが”アンバランス”となり、障害を起こすのですね。
では、ここで読者さんからの質問です。

Q.リハビリは何を鍛えればいいですか?(45歳・男性)  

A.インナーマッスルを鍛える事が大切です!
肩を動かすときインナーが最初に働き関節を安定化させるからなんですね。

Q.具体的なリハビリの方法を教えてください。(33歳・男性)

A.ゴムバンドを使った治療法が一般的です。が、個人差がありますので、
理学療法士の先生に指導してもらうのがいいですね。
以前にも紹介しました、肩のスペシャリストである近(こん)先生がガイド
しているサイト。参考にして下さいね。
→ http://www.iryou-hiroba.com/frontline/backnumber/archives/20041101/ index.html

Q.私は今までに3回脱臼しています。手術が必要と言われました。
どんな状態で手術の適応になるのですか?(27歳・女性)

A.とにかく、脱臼を繰り返していて日常生活で困る場合は手術を考えた方が
いいと思います。肩の専門医に相談してみましょう。

▼脱臼後の固定方法
脱臼後の固定方法は外旋位(がいせんい)固定が良いと報告されています。
これは世界でも一流の英文雑誌に掲載されたものです。
理由はかなり専門的ですので割愛します。(興味がある方はメール頂ければ
お答えしますので、遠慮せずにどうぞ!)

ちなみに外旋位とは上腕を体につけた状態で、肘を90度に曲げて、手を
外に広げる(体から離れる方向)姿勢です。

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さて、今週で不安定な肩の森。「脱臼」のガイドも終了です。
ようやく出口が見えてきましたね。
次週は肩の森の最後のガイドです。
肩に石灰(せっかい)が沈着して、激痛を引き起こす事があります。
決して珍しい疾患(しっかん)ではありません。では、どうしたら良いので
しょうか?
次回あきらかに。
お・た・の・し・みに!

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では、どうしたらいいのでしょうか?
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■医療相談は行っていません。治療中の方は主治医の方にご相談下さい。
■記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。

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