肩こりなんでもQ&A
「肩・こ・り」で悩んでいる方は大変多いんですね。
最近では若い女性に多く、20代の女性の実に半数以上の方が肩こりで困っているとの報告もあります。
「肩・こ・り」は祖先が二本足歩行を始めてからの人間の宿命。
【運動不足】と【ストレス】 に代表される現代の生活習慣病なんですね。
そのため、日頃の日常生活に密着した質問がとても多かったです。
Q&A
Q1.「肩こり」の時は、温めればいいですか?それとも冷やせばいいですか?
A1.温めるのが効果的です。
温めることによって、血行が良くなります。血液の循環が良くなりますから、筋肉が酸素不足になり疲労物質が蓄積しなくなるんです。冷やすのは逆効果になることが殆どです。
Q2.ある病院では「温シップ」を、別の病院では「冷シップ」をもらいました。どちらがいいの?
A2.これも多い質問の一つです。「温シップ」と「冷シップ」について、多くの方が誤解しているんですね。
「温シップ」=「温める」 「冷シップ」=「冷やす」この効果はあまり期待できません。温シップにはからしの成分が含まれていますから確かに熱く感じますが、「温める」のであればカイロなどの方がはるかに効果的です。冷シップは「冷っ!」とする貼り心地はしますが、長続きはしませんよね。つまり、違いは「貼り心地」だけと言ってもよいでしょう。ただ、シップには炎症を抑えて、痛みを楽にする成分が入っていますから正解は「どちらでもいい!」んですね。
あくまでも「貼り心地」の違いです。
Q3.肩こりには「入浴」がいいと聞きました。効果的な入浴法を教えてください。
A3.入浴は体の血行を促進します。ですから乳酸などの疲労物質や炭酸ガスといった老廃物の排出も促進されます。ここでは、2つの入浴法をお薦めしますね。
【ぬるめの湯で半身浴】
入浴すると、足にかかる水圧によって心臓に血液が送り込まれ、血流も良くなります。ところが、湯船にあごまでつかると、心臓にまで負担がかかってしまうんです。そこで、半身浴を試してください。
さらに、ぬるめの湯であれば、副交感神経の働きが活発化されます。心身ともにリラックス出来ます。
【温冷浴】
特に過度のストレスで疲れている時にお薦めします。少し熱めの湯と冷たい湯(ぬるめの湯)に交互に入る方法です。浴槽に少し熱めのの湯を半分ほど入れましょう。1~2分つかりゆっくりと水を足して行きましょう。ぬるくなったら、熱めのお湯を足してくださいね。
最後はゆっくり適温でどうぞ。血行が良くなり、こわばった筋肉をほぐします。そしてストレス解消にもいいですよ。
ただし、心臓の悪い方にはお薦めできません。負担の方が強くなりますから。
Q4.肩こりに効く「食べ物・飲み物」ありますか?
A4.はい!ありますよ。ではおすすめ品をガイドしましょう!
■ストレスが強いときは….
朝食に「バナナ」と「ミルク」がおすすめ!です。
「バナナ」は炭水化物と食物繊維がバランスよく含まれています。
さらに、バナナにあるセロトニンはストレスに効果的なんです。
「ミルク」は気持ちを落ちつかせるカルシウムが豊富ですよね。
「バナナ」と「ミルク」試してみて下さいね。
■コーヒーより「レモンティー」を!
人間はストレスを感じると、アドレナリンを分泌します。
そのさい、必要とされるのがビタミンC。
レモンはビタミンCを多く含みます。さらに、レモンに含まれるクエン酸が疲労物質である乳酸も分解してくれますから、コーヒーよりも「レモンティー」がおすすめです。
■デザートには「グレープフルーツ」を!
肩こりが起こると、交感神経が緊張し、血圧が上がることがあります。
血圧を上昇させる原因の一つにナトリウムがありますが、これを排出する効果があるのがカリウムなんですね。
つまりカリウムを含んでいる食品は血圧を下げる効果があるといえます。
その代表が「グレープフルーツ」。しかも、ビタミンCも豊富ですから、デザートにはおすすめですよ。
Q5.下着によって肩こり感が違うんです。
どんなことに気をつければいいですか?なんかすみません。。フー先生の専門じゃないですよね。。。
A5.いえいえ、いいですよ。
実は、女性の下着選びは肩こりと関係があるんです。
肩こり予防には「バストの位置」がとても大事なんだそうです。
どうにも男性にはわかりにくいかもしれませんが。
これは、医学的にも報告されているんです。
某下着メーカーの報告では、「ブラジャーを着け、バストを理想の位置に上げた状態」がもっとも肩にかかる負担が少ないそうです。
床に対する肩甲骨の傾き(90度に近いのが理想的)の計測でも、バストの位置が低い状態では傾きが下がり、姿勢が悪くなってしまうそうです。
姿勢が良いと、若々しく見えますよね。
内臓にかかる負担もすくなくなります。
体に優しい下着選びが大事なんですね。
Q6.ダイエットをしてから「肩こり」がひどくなったような気がします。ダイエットが原因なんですか?
A6.無理なダイエットは禁物です!
おそらく、ダイエットによって更年期症状が出てしまったのでは?
急に体重が減ると、脳の視床下部からの命令によって卵巣のホルモン分泌が止められてしまいます。
このため、排卵や月経が止まってしまうことがあるんです。
つまり、更年期症状を作り出してしまってるんですね。
専門医の治療に加え、食事、運動などの生活習慣の見直しが大事だと思いますよ。
Q7.私は、一日中パソコンに向かうことが多く、連日の残業で休む暇もありません。最近では、慢性的な肩こりに加え、目が疲れて目薬が離せません。。。 何かいい方法は?
A7.うーん。もちろん、運動と正しい姿勢、ストレス解消が大事なんですが。。。
仕事が忙しいとそんな暇もないかもしれませんね。
特に疲れた目に効果的な方法を一つガイドしますね。
「熱い蒸しタオル」を準備してください。
視神経の疲れだけではなく、脳の疲れもとってくれますよ。
是非、お試し下さいね。
~~~ さて、今週はみなさまの声を中心にお届けしました。
「肩こりQ&A」如何でしたか?
人には聞けない「素朴な疑問」。これからもお待ちしていますね。
来週から脊椎の中心である「胸椎」(きょうつい)から
「腰椎」(ようつい)にかけてガイドして行きますね。
~★お・た・の・し・み に!….. ♪
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