埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
腰痛やランニング障害、人工関節に関する無料小冊子もご用意していますのでぜひご活用ください。 
まつだ整形外科クリニック
人工関節置換術
腰痛対策

骨粗鬆症Q&A

インソールバナー2

2007年9月23日




読者のみなさんから頂いた質問や実際に医療現場で受ける事の多い質問を
中心にQ&A方式でガイドします。

Q1.そもそも骨粗鬆症(こつ そしょうしょう)ってどんな病気?
A1.
まずはもう一度下の公式を読んで下さい。

● 粗(あらい) +  鬆(す) =  骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、長年の生活習慣などにより骨の量が
減って「スカスカ」になり、骨折をおこしやすくなっている状態、もしくは
骨折をおこしてしまった状態のことをいいます。 

Q2.骨粗鬆症による症状の特徴って?
A2.
最も特徴的な症状は以下の3つです。
1)腰・背部痛
2)身長の低下
3)円背(背中が曲がってくる)
これらは、背骨の骨格である椎体という骨の骨折が原因です。

Q3.骨粗鬆症はどうやって起るの?
A3.
人間の体の中では「骨代謝(こつたいしゃ)」がバランス良く行われて
います。このバランスが崩れると骨粗鬆症が起ります。
そもそも人間の体の中では細胞の新陳代謝がされています。骨も同じで 
常に古い骨を壊し、絶えず新しい骨に作り変える代謝が必要です。これを
「骨代謝」といいます。

骨をもとになるカルシウムやホルモンが不足してくると…
●「 骨をつくる量  <<  骨を壊す量」
となってしまい、骨がスカスカになってしまいます。
こうして骨粗鬆症となってしまうのです。

Q4.骨粗鬆症になりやすい人ってどんな人?
A4.
誰でも出来ることなら骨粗鬆症にはなりたくないですよね。
人間誰でも、年を重ねるにしたがって骨の量は減っていきます(泣)。
でも、みんながこの病気になる訳ではありません。
日常生活の過ごし方で、かなりの個人差が出てきます。

ここでは、代表的な危険因子についてガイドします。
1)女性→男性に比べて骨が細く、閉経によって骨をつくるもとになる
女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。

2)遺伝に関係
閉経の時期が早い・痩せ型

3)日常生活の過ごし方に関係
・偏食・運動不足・アルコール・コーヒーの多飲・喫煙
・日光照射不足など

4)病気に関係
・胃切除・糖尿病・甲状腺機能亢進症・高カルシウム尿症
・副腎ステロイド投与・原発性副甲状腺機能亢進症・腎不全など

日常生活の過ごし方を改善するだけでもリスクはグッと低くなります。
当てはまる方。生活スタイルを見直しましょうね。

Q5.骨粗鬆症の予防法はありますか?
A5.
予防にはとても大切な3原則があります。
それは….
1)食事
2)運動
3)日光浴
この3原則を忘れずに生活する事が大切です!

●食事編
特に日本人の食事で不足しているのが「カルシウム」です。
ですから「カルシウム」の摂取を心がけましょう!
乳製品はもちろん、大豆や小魚、緑黄野菜や海草などを積極的に
取りましょう。

その際、タンパク質やビタミンDを一緒に摂取するとカルシウムの吸収が
良くなります。

●運動編
骨を作るには荷重(骨に刺激を与える)がかかっていることが必要です。

適度な運動で骨が刺激されると、体内に入ったカルシウムが有効に使われ、
骨量が増えることがわかっています。
何も激しいスポーツが必要となるわけではありません。毎日の30分程度の
散歩でも効果は十分あります。
とにかく続けてみましょう。
骨だけではなく、筋力アップにもつながり、転倒予防の効果も期待出来ます。

●日光浴
実は、カルシウムを摂取すればすぐに吸収されるわけではありません。
そのために欠かせないものがあります。それが…
ビタミンD!です。

ビタミンDは、「人間の皮膚が日光の紫外線を浴びる」ことでつくられます。
ですから日光浴は骨粗鬆症の予防にとって大切です。
日焼けする必要はありません。夏なら日陰で30分ほど。冬であれば外で
1時間ほどの日光浴で十分です。

実はこの3原則。とても大切なのですが、知らないがためにクスリや
サプリメントに走ってしまう。そんな患者さんがとても多いのですね。
身近に骨粗鬆症で悩んでいる方がいましたら教えて上げて下さいね。

Q6.骨粗鬆症の検査は何歳ごろがいいのでしょう?    
A6.
正確な答えはありませんが、一般的には50歳前くらいの「閉経前」が
いいと思います。
なぜなら、もし閉経前に骨量が少なければ、閉経によってさらに減ること
が予想されるからです。その場合は早めの対策が必要です。
ただ、各年代によって骨量をはかる意味があります。
少し詳しくガイドしますからあなたの年齢に合わせて考えてみましょう。

◆年代別による骨量チェックの意味とは?
●20~40歳代
この年代は一番骨量が多い時期です。ですから、
「もともとの骨量が多いか少ないか」を知る事が出来ます。
一つの指標になりますね。

●50歳~
この時期は閉経を迎えます。その影響で骨量が落ちていないかを確認出来ます。
もし、この時期に急激に落ちている事がわかれば、早期の治療が可能になります。

●60歳~
閉経後の急激な骨量の低下は過ぎている時期になっています。現在の状態を
知ることによって後の治療法や対策の手がかりをつかめます。

●70歳~
転倒などの骨折が多くなってきます。転倒予防などの具体的な対策を練る指標に
なります。

●その他 定期的に測定
半年から1年ほどの間隔で、定期的に測定するのも一つの有効な方法です。

骨量は維持されているのか?それとも減少しているのか?
これらを知ることによって、現在の治療法や今後の対策、日常生活の改善など
が可能になります。

——————————————————————–

今週のガイドはここまで。
骨粗鬆症について少し理解出来ましたでしょうか?
好評につき、来週も引き続きQ&Aをガイドします。
検査方法、治療薬や効果的な運動方法などをガイドする予定です。
今週と来週分をまとめて保存しておくことをお薦めします。
お・た・の・し・み・に~


まつだ整形外科クリニック

インソールバナー2



無料小冊子 整形外科医が教えるランニング術


ランナーの7つの御利益とは?

その1.走って筋肉や骨が強くなる!
その2.走って脂肪燃焼!
その3.走ってメタボを予防する!
その4.走って多くのホルモンが分泌する!
その5.走ってアンチエイジング!
その6.走ってセルフマネジメント能力を高めよう!
その7.走って脳トレ!

小冊子をお申し込みいただいた方には、定期的にランナーのためになる情報を無料メールマガジンとしてご案内いたします。

プライバシーポリシーはこちら


メールアドレス
同じテーマの最新記事

タグ

BMI おや指 かかとの痛み こむらがえり ばね指 ふくらはぎ やせの大食い ゆびの長さ アウターマッスル アキレス腱 アキレス腱周囲炎 アキレス腱炎 アーチ構造 インスリン抵抗性 インナーマッスル エックス線検査 エネルギー エネルギー倹約遺伝子 カルシウム ガングリオン クールダウン グルコサミン コンドロイチン ゴルフ肘 サプリメント サプリメント選び シップ シンスプリント ジャンパー膝 ステロイド ストレス ストレス解消 ストレッチ ダイエット テニス肘 デメリット ドーナツ状パッド ハイドロキシアパタイト ハイヒール ハリ治療 ビスホスホネート ビタミン ビタミンD マグネシウム ミネラル不足 メタボ メタボリックシンドローム モートン病 ランナー ランニング障害 リハビリ 上腕の神経 中足骨 二足直立歩行 五十肩 五十肩とは 五十肩の原因 五十肩の定義 五十肩の治療 五本指ソックス 人工膝関節 人工膝関節置換術 人工関節 体操 偏平足 偽痛風 内くるぶし 内臓脂肪 内臓脂肪症候群 前十字靭帯損傷 半月板 半月板損傷 可動時痛 名医 土踏まず 圧迫骨折 基礎代謝 変形性股関節症 変形性膝関節症 変形性関節症 外傷性肩関節脱臼 外反母趾 外反母趾の予防 外反母趾の治療 外脛骨 外脛骨障害 大腿二頭筋 大腿四頭筋 大腿骨 大腿骨頭壊死 大腿骨頭壊死症 大転子滑液包炎 学的根拠 安静時痛 寒冷療法 弁慶の泣き所 後脛骨筋腱 心筋梗塞 恥骨 恥骨結合炎 慢性関節リウマチ 扁平足 手のひら 手のアーチ 手の主要機能 手の皮膚 手の皮膚の秘密 手術 手術療法 指の腱 摂り方 整形外科 栄養補助食品 棘突起 椎間板 構造 橈骨 母趾 水中ウォーク 水疱 治療 治療の基本 治療の目標 治療法 海綿骨 温熱療法 滑膜 滑膜性腱鞘 爪の役割 物理療法 特発性脊柱側弯症 球関節 理学療法士 生活習慣病 疲労物質 疲労骨折 痛風 瘢痕組織 白色脂肪細胞 皮下脂肪 皮膚の摩擦 皮質骨 石灰沈着性腱板炎 神経腫 科学的根拠 筋断裂 糖代謝異常 肉離れ 肘内障 肘関節 股関節 股関節の弱点 肥満 肥満度 肩こり 肩こりの原因 肩こり予防 肩の脱臼 肩の脱臼の治療 肩の脱臼 Q&A 肩関節 胸椎 脂肪 脂肪の取り過ぎ 脂質異常 脊柱側弯症 脊椎 脊髄損傷 脱メタボ 脳血管障害 腓腹筋痙攣 腓骨筋腱 腓骨筋腱損傷 腰椎 腰痛 腰痛予防 腰痛対策 腰痛治療 腱板 腱板断裂 腱鞘炎 腱鞘炎の原因 腱鞘炎の症状 腸脛靭帯炎 腹囲径 膝の健康 膝の機能 膝の状態 膝の痛み 膝関節 膝関節の可動性 舟状骨 薬の特徴 血圧異常 行軍骨折 装具療法 褐色脂肪細胞 親指 触診 診断基準 走りすぎ 足のアーチ 足のマメ 足の内くるぶし 足の甲の痛み 足底板 足底板治療 足底腱膜炎 足根骨 足趾 踵骨棘 軟骨 軟骨変性 運動不足 運動療法 過呼吸症候群 選び 選び方 遺伝 野球肘 野球肘の治療 長所と短所 関節ねずみ 関節の痛み 関節の痛みを和らげる 関節内注射 関節液 関節炎 関節痛 関節穿刺 関節裂隙 関節軟骨 陥入爪 靭帯 靭帯性腱鞘 頚椎 頚椎のしくみ 頚椎の病気 食事予防 飲酒量 骨と関節 骨の吸収を抑える薬 骨密度 骨折 骨梁 骨粗鬆症 骨粗鬆症Q&A 骨量計測検査 高位脛骨骨切り術 3つの運動療法

Copyright © 2014 整形外科医散歩道 All Rights Reserved.