慢性関節リウマチ
膝の荒野編:変形性膝関節症以外の膝が痛む病気1:慢性関節リウマチ
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■全身の関節が変形する「慢性関節リウマチ」
慢性関節リウマチは、体中の関節が同時に痛んだり、変形したりする
「多発性の慢性の関節炎」です。
特に
「左右対称に起きやすい!!」
という特徴があります。
○ワンポイントメモ
→ 変形性関節症との違い
・リウマチ:自己免疫(じこめんえき)の異常が起す全身性の病気
・変形性関節症:関節の局所の病気
■上半身の小さな関節から!?
慢性関節リウマチは、上半身の小さな関節。
つまり、手の指や手首、肘(ひじ)などの関節から発症することが多いのが
特徴です。
膝から発症する事はまずありません。
■年齢は?
変形性膝関節症などは、圧倒的に高齢者に多いんですね。
でも、リウマチは違います。
幅広~い年齢層で発症するのが特徴です。
→ 思春期から閉経前後まで。
そして大事な事は…
圧倒的に「女性に多い」ことです。
■原因は?
なぜ、リウマチになってしまうのか?
これは世界中で研究されており、少しづつ解明されつつあります。
でも、はっきりした事はわかっていません(–
ただ、自己免疫(じこめんえき)疾患であると考えられています。
○ワンポイント
→ 出産前後や閉経期の女性に起こることも多いため、
「ストレス」や「ホルモン分泌」の変化も関係しているとも
考えられています。
■チェックポイント!
慢性関節リウマチには診断基準があります。
心配な方はまずはこちらをチェックしてみましょう。
以下、アメリカ・リウマチ学会の診断基準より抜粋。
(表現をわかりやすくしています)
□朝、手足がこわばって動かしにくい
□手の関節が腫れている
□3つ以上の関節が腫れている
□左右対称に関節が腫れている
□肘(ひじ)や膝(ひざ)にコブ状の腫れがある
□血液検査でリウマトイド因子が陽性であった
□レントゲン写真に、骨や関節の変化があった
*最後の二つは病院で検査しないとわからないですね(^^;;
これらの7項目の中で、4項目以上当てはまれば「慢性関節リウマチ」
2~3項目の方は「予備軍」といえます。
■治療は?
症状は個人によってかなり差があります。
例えば…
▽いつのまにか症状が軽くなっている
▽慢性化する
▽徐々に進行
▽急激に進行
いずれにしても、リウマチを専門にしている「整形外科医」もしくは
「内科」の先生に診てもらうのが大切です。
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今週のガイドは如何でしたか?
リウマチは重症になると、全身の関節が侵されて身動きすら出来なくなる
事があります。
多くの関節を、手術しなくてはならない患者さんもおられます。
とにかく、早めに治療を開始して「進行を防ぐ」事が大切です。
次回は変形性膝関節症(へんけいせい ひざかんせつしょう)以外の
膝が痛む病気シリーズ:第2弾!をガイドしていきます。
「激しい痛みが突然起こる」●●に多い病気です。
最近多いです(^^;;
痒~いところに手が届くようなメルマガ目指しています。
来週も お・た・の・し・み・に~