治療の基本は3つの運動療法!
■治療の目標を立てましょう!
変形性膝関節症の患者さんにとって最大の悩みは「ひざの痛み」です。
そのために「歩く」「座る」「走る」そして「階段の上り下り」など
膝を使う動作が出来なくなってしまいます。
痛みがとれても、膝を使う事が出来なくては寂しいですよね。
単に膝の痛みを取るだけでは不十分な治療になってしまいます。
大切なのは
「膝を使いやすいように、膝の痛みを治していく」
ことです。
そのためには、今後どのような生活を送り、どのように膝を使いたいか。
「治療目標を確認すること」が大切なんですね。
目標は人それぞれ。
日常生活の動作を痛みなく出来るようになりたい方もいれば、スポーツや
ハイキングなどを楽しめるようになりたい方もいると思います。
いずれにしても、まずは「治療目標をたてましょう」!
■治療の基本は3つの運動療法
膝を使うために治すのですから、まずは膝を動かす「筋肉」を手入れする
事が大切です。
そのためには3つの運動療法が大切です!
1.太ももの筋力を鍛えましょう!
膝への負担を少なくするために、体重を支えている大腿四頭筋
(太ももの前の筋肉)を鍛えて強くするトレーニングをしましょう!
2.歩行(ウォーキング)の習慣をつけよう!
日頃からウォーキングをする習慣をつけましょう。痛みがでない範囲で
膝を使いながら筋力をつけましょう!
3.ストレッチング
膝の動く範囲(可動域)を維持するために、ストレッチング(柔軟体操)
を行いましょう!
■運動療法に効果がある理由
3つの運動療法。これらはしっかり継続すれば大変効果があります。
それぞれに理由があるからなんです。簡単な流れを示しましょう。
1.「太ももの筋力アップ」
↓
膝が安定(膝の動きが制御)
↓
関節軟骨が傷みにくくなる
↓
悪化を防ぎ、痛みを軽減
2.「ウォーキング」
↓
膝の適度な運動
↓
関節液の循環が改善
↓
関節軟骨に栄養が行き渡り、老廃物が排除
↓
膝の痛みを軽減
3.「ストレッチング」
↓
関節周囲組織の循環改善
↓
痛みの軽減
いかがですか。
ひざの痛みが改善される理由がわかったと思います。
これらのメカニズムについては、まだよくわかっていない点もありますが、
運動療法で膝の痛みが和らぐのは間違いありません。
ただし即効性はありません(^^;
気長に根気良く続けましょう!
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さて、運動療法で膝の痛みが軽くなるのはわかりましたね。
でもどのようにして行えば良いのでしょうか?
膝の痛みが強い場合はどうしたら良いのでしょう?
歩いてもいいのでしょうか?
次回はこれらの「運動療法のコツと注意点」について
本には書かれていない事まで、わかりやす~くガイドしていきます。
お・た・の・し・み・に~(^^)/~~~ !