変形性股関節症
◆そもそも「変形性股関節症」ってな~に?
まず関節の表面についてガイドしましょう。
関節を構成する骨の表面。これは「関節軟骨(かんせつ なんこつ)」という
弾力性のある軟骨で覆われています。
この関節軟骨のおかげで、硬い骨同士が直接触れ合わずに、スムーズに動きます。
そして、変形性股関節症とは、この関節軟骨が磨り減り、骨同士が互いに
「こすれ合う」ために関節が変形してしまう病気です。
怪我ではありません。 病気です。
医学的には「変性疾患(へんせい しっかん)」と言います。
◆変形性股関節症の原因ってな~に?
・原因がわからないもの → これを一次性といいます。
・原因が明らかなもの → これを二次性といいます。
実は、日本人には原因が明らかな二次性が多いのが特徴です。
90%以上がこのタイプです。
では、実際にどんな原因が明らかになっているのでしょう。
ここでは主な原因を占める大事なものを二つ挙げましょう。
▼先天性股関節脱臼(せんてんせい こかんせつだっきゅう)
生まれつき、もしくは生後に股関節が外れてしまう事があります。
おわん:臼蓋(きゅうがい)からボール(骨頭)が飛び出した状態です。
骨頭が少なからず、飛び出している状態ですから、おわんとの適合性が
悪くなっています。すると骨頭の変形が起り始めます。
変形があると先ほどの関節軟骨の磨耗(まもう)が多くなり、磨り減って
きます。
こうやって変形性股関節症へと進んでいくんです。
▼臼蓋(きゅうがい)形成不全
もともと、臼蓋(:おわん)の発育が悪い事があります。そのため、
おわんがいびつだったり、浅かったりして骨頭(:ボール)を十分に
包み込めない状態になっています。
すると、関節が動く時に骨頭が臼蓋の縁に引っかかったりして、集中的に
負担がかかります。
そして、関節軟骨が磨り減っていきます。
これも、変形性股関節症へと進んでいきます。
*これらの股関節の異常は女性に多くみられます。従って変形性股関節症
も女性に多い病気です。
ただ、最近は老化によって関節軟骨が磨り減るケースも増えています。
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さて、今週のガイドはここまで。
次週は変形性股関節症の「症状」についてガイドします。
股関節特有の症状もありますのでお見逃しなく~!
お・た・の・し・みに~ (^^)/~~~ !