脊椎をガイドする(背骨の役割と機能)
背骨の役割
みなさまの体を常に支え、時に重い荷物を持つことを可能にさせ、前屈や後屈といった運動にも関わっている背骨。
いったいどんな構造をしているのでしょうか?
<背骨は24個の骨のつながり> 背骨は「脊椎」(せきつい)と呼ばれています。 首のところにある「頚椎」(けいつい)、背中のところにある「胸椎」(きょうつい)、そして腰のところにある「腰椎」(ようつい)で成り立っています。 「頚椎」は7個、「胸椎」は12個、「腰椎」は5個、の計24個がつながって構成されているのです。
背骨の3つの機能
背骨には次にあげる大きな3つの機能があります。
1. 支持性:しっかり体を支えます。 上半身を腰から骨盤、足にまで伝えて支えています。
2. 可動性:前後、左右、回旋などの動きを可能にします。 つまり、頭、胴体、骨盤に動きを作っています。
3. 神経の保護:背骨は脊髄(脳から続いている重要な神経) を取り囲んで、外力から守っています。
背骨はS字?
人の体をヨコからまじまじと見たことはありますか?
是非一度、家族、友人、恋人の体を「ヨコ」から見てみましょう!
実は「頚椎」の部分では前方に、「胸椎」では後方に、そして「腰椎」では前方に凸型のカーブを描いています。
そうです。
全体として「S字型」を呈しています。何故でしょう?
感の良い方はわかったでしょうか。
実は「バランス」をとっているのです。
前後に3つのカーブを取ることによってバランスの良い「たわみ」を持っているのです。
この「たわみ」が大事なのですね。
人間の体は本当によく出来ていると感心します。
さて、今回のガイドはここまでです。
一緒に散歩できた事を嬉しく思います。
脊椎の全体像がつかめましたか?
次回は頚椎をもう少し詳しく散策しましょう。
日本人の大敵「肩こり」にも迫っていきます。お楽しみに!