埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
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手のアーチ

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2007年6月17日




◆肩の神秘の森から上腕、肘、前腕を滑り降りてきました。
さて、今週から「手」の世界(手の外科)をガイドします。

手の外科は整形外科の一分野に過ぎませんが、細かい血管や神経を取り扱う
事が多く、また見た目も重要であるために形成外科でも取り扱われています。
手の外科はそれだけでも、一つの診療科として独立できるほど、広くて奥の
深い分野です。
ヒトがサルから進化出来たのも、直立して「手」が使えるようになったわけ
ですから、それだけ奥深い分野なのも頷けますよね。
では、今週から「手の動きの不思議」とそれを支える「見事な解剖」をガイド
します。

▼手の主要機能
手の主な機能は何でしょうか?すぐに答えられる方はいますか?
手の機能は2つに大別されます。
一つは「把持」です。ものをつまむ(Pinch)動作や握る(Grip)動作です。

そしてもう一つは「知覚の伝達」です。接触した物の性質について情報を
大脳に伝達します。

これを識別知覚といいます。そのため指腹部(指先の腹の部分)は
「第2の目」とも言われています。
そのほか物を押す、引く、合図するなど「多様な機能」を持っています。

▽余談「第2の目」
人間がサルや霊長類と比較して指の機能で最も優れているのは「触覚」
の鋭さです。
例えば、ガラスの表面に傷があるとします。殆どの方は1ミリの1000分の1
の高さの違いを判別できます。
小さい粒が動いたとします。その時、秒速1ミリ以下のかすかな動きも
感ずることが出来ます。
凄い事なんですね。
しかも。
この触覚は訓練されるとさらに洗練されていきます。

あの三重苦を抱えたヘレン・ケラー女史は演奏中の楽器の弦に軽く触れた
だけで、音の性質を弁別できたそうです。
また、握手の感じだけで、相手の体格から性格まで知る事ができたと
言われています。
まさに、指先の「神秘」ですね。

▼手の二つのアーチ
まず、自分の手をよ~く見て下さい。
手を良く見ると二つのアーチがあることがわかります。つまり手は背側
(手の甲)が凸、掌側(手のひら)が凹の縦と横のアーチになっています。
その縦横アーチが増減する事によって、大小さまざまの物体を確実に把持する
ことが可能になるのです。
少々専門的になりますが、縦アーチの増減は母指(おやゆび)~小指(こゆび)列
の関節の屈伸で、 横アーチの増減は母指のCM関節と環指(薬指)、小指列の
CM関節の屈曲によります。
ちなみにCM関節はコブシを作った時(握った時)に飛び出る関節です。
(わかりました?)

▼爪の役割
さて、指先にある爪。いったい何のためにあるのでしょうか。
最近はネイルアートも珍しくないですよね。爪先からお洒落を楽しんでいる
方も沢山います。
でも、爪は決してお洒落をするためだけにある訳ではありません。
実は爪は副子(ふくし)の役割があるのです。
そのため指先で物を把持することが可能になります。
英語でTip pinch(チップ ピンチ)といいます。
さらに指腹にかかる圧力による背屈(はいくつ)→(反り返る)を防止し、
指腹の知覚を鋭敏にする役割もあります。
爪ってホントに大事なんですよ。
ですから、爪をむやみに剥すのは(×)。
怪我をしても出来るだけ温存するのが(○)です。

▼指腹の役割
先ほどお話した「第2の目」の役割のほかに、ふっくらとしたふくらみを持ち、
物をつかみ易くしている働きもあります。
さらに周囲の結合組織(けつごうそしき)と連結して皮膚が骨に対して不安定
にならないように防止する役割もあります。

——————-
さあ、いかがでしたか?
手の形、爪、指腹にはそれぞれ大きな意味があり、大切な機能を担って
いる事がわかったと思います。
次回は手の甲と掌の違いから、一般的な疾患までもう少し奥地まで
足を踏み入れましょう。
お・た・の・し・みに!


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