ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

変形性股関節症の手術

◆主に「進行を予防」する手術
まず股関節の構造を思い出して下さい。股関節は球(きゅう)関節といって
臼蓋(きゅうがい)という「おわん」と大腿骨の骨頭(こっとう)という
「ボール」の関係でしたね。
この「進行を予防」する手術は変形した臼蓋の形を整える方法です。
つまり、骨盤側の骨を一部切り取ったり、骨を移植したりして整えるんです。
これによって、股関節を長持ちさせる事が可能になります。

<代表的な手術>
・寛骨臼(かんこつきゅう)回転骨きり術
・臼蓋形成術
・キアリ法

◆主に「症状を改善」する手術
これは、大腿骨側を手術する方法です。大腿骨側の骨を切り取り、臼蓋と
骨頭(おわんとボール)の接触する角度を変える手術です。
おわんとボールの適合性を良くするのです。
これによって、痛みを和らげる事が出来ます。

<代表的な手術>
・内反骨きり術
・外反骨きり術

これらの方法は、症状としてはかなり末期ですが、年齢が比較的若い方が
対象となってきます。

▼関節の傷みがひどく、他に治療法がない場合
さて、関節の傷みがひどく、さきにガイドした方法では対処出来ない場合。
その際には、関節を人工物に置き換える「人工股関節置換術」を行います。

現在、世界中で盛んに行われている手術です。専門的な技術が必要ですが、
臨床成績も安定しており、痛みも早期にとれるため今後さらに増えていく
でしょう。
この手術については、別の機会に詳しくガイドしますね。
*この手術はフロリダ留学の際、たくさんのケースに立ち会いました。

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さて、今週のガイドはここまでです。
手術で大切なのは、
患者さんの「目的と症状に合った方法」を選び、
かつ「適切な時期に行う」ことです。

手術を薦められた場合には、ぜひ主治医に内容をよ~く聞いて下さいね。
さて、来週は40代(ちなみに小生は来月で38歳…)に多く発症する
骨頭が死んでしまう病気。
「大腿骨頭壊死:だいたい こっとう えし」症についてガイドします。
ビールの美味しい季節。
でも、この病気の原因の一つは….
お・た・の・し・みに~ (^^)/~~~ !

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