埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
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ランニング障害(足の内くるぶしの痛み)

2010年11月29日

◆足の内くるぶしの痛み
走る距離が長かったり、すり減ったシューズを使い続けたりすると
「足の内くるぶし」に痛みが出ることがあります。
痛みの原因の多くが「腱鞘炎」と考えられます。

●そもそも腱鞘炎とは?
腱は筋肉の力を骨に伝えるための繊維の束です。
これが足や手の指などを動かす働きをしています。
腱が体の中で動くために周囲と「すれる」のですが、
すれても傷まないように腱鞘(けんしょう)というトンネルの中を
通って働く仕組みになっています。

そして少しでも摩擦を少なくするために、腱鞘の内側には
ネバネバした液があって滑りをよくしているわけです。
ところが、走り過ぎなどで限界を超えてしまうと腱や腱鞘の 
摩擦面が破壊されて痛みが出ます。

これを腱鞘炎といいます。

●後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)
内くるぶしには後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)
という腱が通っています。

この腱は、足を内側、下方向へ動かす働きがあるのですが、
くるぶしの下でほぼ直角に曲がっているために、
障害を起こしやすい部位だといえます。
ちなみに、足の腱は内くるぶしだけではありません。
外くるぶしや足の甲にもたくさんあるので、それぞれの部位で
腱鞘炎は起こる可能性があります。
ご注意を!

★治療
原因はずばり「走りすぎ!」です。ですから基本的には
無理して走らないことです。

しばらく静かにしていると治りますのでご安心を!
どの程度?というのが問題ですが…
基本的には「痛みが出ない程度の走り方」を1~2か月間続ければ問題ないでしょう。

★予防
●走り過ぎに注意!
ついついレースが近くなると無理して走ってしまいます。
自分なりの距離を体で覚えることが必要です。
とにかく無理はしないことが大切です。

●シューズ
かかとがすり減ったシューズで走るのはやめましょう。
特にかかとの外側が極端にすり減ったシューズを履いていると、
足首部分で腱の折れ曲がりが強くなって障害を起こしやすくなります。
すり減った場合は買い換えるか、修理をするかで対応しましょう。

◆<編集後記>
先日、母から新聞の切り抜きをいただきました。
あの勝間和代さんが連載している記事でした。
共感するものでしたので、ご存じの方もいるかと思いますが、
紹介しますね。
「幸運は天から降ってはこない」~ワイズマンの4つの法則~

1)「チャンスを最大限に広げる」
外向的で、さまざまなチャンスに果敢にチャレンジする習慣を身につける
2)「虫の知らせを聞き逃さない」
直感や本能に素直に反応する
3)「幸運を期待する」
運がいい人はいつも、幸運が訪れることを自然に期待している。
4)「不幸を幸運に変える」
運がいいと思っている人にも、いくらでも不幸は生じますが、
災い転じて福となすこともあった、と気持ちの切り替えが、大変早くできる。

★幸運は天から降ってくるものではなく、心がけ次第で
自分で見つけられるものである!
同感です!!
不幸を幸運に変えて、どんどん見つけていきましょう~!




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その4.走って多くのホルモンが分泌する!
その5.走ってアンチエイジング!
その6.走ってセルフマネジメント能力を高めよう!
その7.走って脳トレ!

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腱鞘炎の治療

2007年6月30日

◆腱鞘炎(けんしょうえん)の治療
さて、腱鞘炎の治療には大きく分けて2つの方法があります。
一つは「保存的治療」・・・手術をしない方法
そして「手術治療」・・・・手術をする方法
この2つです。
でも、ほとんどの場合は「保存的治療」で改善されますのでご安心を!

◆保存的治療
一般的に、まず「保存的治療」を試みます。
原因を思い出して下さい。
そう、「使い過ぎ」でしたよね。

ですから最初の治療法は…
▼なるべく動かさない!
これが一番大事です。でも、仕事や家事で使わないのは難しいですよね。
ですから、「無理の無い範囲で安静を心がける」ようにしましょう。
少しずつ楽になりますから。

▼鎮痛剤の使用
手指の腱は皮膚から浅いと所にありますから、痛み止めの成分の入った
「湿布」や「軟膏」が結構効果的です。ぜひ、試して下さいね。
時に内服薬も使いますが、内臓に負担のかかることもありますので、
主治医とよく相談して使いましょう。個人的にはあまり薦めません。

▼注射(ステロイド薬)
症状の強い場合は、腱鞘の内部に抗炎症作用のあるステロイド薬を直接
注射します。1回の注射で劇的に良くなる事もあります。改善されない
場合は1週間ほど間隔をあけて3~4回行う事もあります。
基本的に、あまり注射を繰り返して行うのは良くありません。

◆手術治療
残念ながら、保存的治療で効果が無い場合や、何度も繰り返したり、とにかく
早く治したい場合。最終的には患者さんが希望すれば手術が行われます。

一般的には、局所麻酔で行います。腱を圧迫している腱鞘を切り開いたり、
一部切り取ったりするんですね。これで痛みや引っ掛かりはなくなります。
手指の腱鞘炎であれば10~15分ほどで終わる比較的簡単な手術ですから
ご心配なく!
もちろん、一般的に入院の必要はありません。

◆日常生活上の注意!
最後に日頃気をつけるといい事をガイドしましょうね。
何度も繰り返しますが、腱鞘炎の多くは「使い過ぎ」つまり「負担が掛かり過ぎ」
なんですね。ですから、次の3つの点に注意してみて下さい。

1)手指の付け根への負担(刺激)を避けましょう!
重いものを持つ際には、バッグを肩にかけたり、背負うタイプにしましょう。
また、ゴルフやテニスも原因の一つです。症状の強い時は程ほどに(^^;
2)細かい作業は程ほどに!
パソコンや編み物など、趣味でついつい長時間続けてしまう事があります。
気持ちはわかります。でも、時に休憩をとりましょう。
3)むくみのある時は手を高く!
時に指がむくんだりします。その時には、心臓より手を高くしましょう!
むくみが取れ易くなりますよ。

————————————————————–
さあ、これで腱鞘炎の散歩はおしまいです。。
また、機会がありましたらガイドしますね。
次回は、手指の変形性関節症(へんけいせい かんせつしょう)をガイド
します。(ちなみにリウマチとは違います)
更年期以降の女性に多く見られる病気です。わかり易くガイドしますね。
お・た・の・し・みに!




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