埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
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腰痛疾患の治療 後編

2007年3月23日

腰痛疾患の治療  2004/11/8
       
 □■Dr.フー「腰痛疾患の治療」をガイドする♪~後編~
 
 ◆今週は後編です。好評(?)につきQ&A方式で行いますね。
  患者さんと私の会話から、どの疾患についての治療か考えて下さいね。
  当てはまる疾患を以下の4つから選んで下さいね。
  (注)Vol.17をお読み頂くとわかりやすいですよ。
  
  (1)腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさく しょう)
  (2)骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)
  (3)腰椎分離症(ようつい ぶんり しょう)
  (4)腰椎椎間関節症(ようつい ついかんかんせつ しょう)
 ———————————————–
 Q1.痛みと相談しながら!
 (J君):先生!何とか来週のサッカーの試合出れませんかぁ?
      大事な試合なんですよ。
 (フー):そうだね。気持ちは良くわかるけど。無理は禁物だよ。
      焦らないで!しっかり治療すれば治るからね。
      (以下、一般的な説明)
       
  
  ◆この疾患の正確な原因はまだわかっていません。ただ、最も有力なの
  はスポーツなどで(J君の場合はサッカーですね)繰り返し腰の骨に
  ストレスがかかって起る疲労骨折という考えです。
  多くの場合はコルセットやベルトで固定し、腰に負担をかけないように
  します。また、ストレッチなどで腹筋や背筋などの強化を行う事もあり
  ます。
  焦るがために、無理なスポーツ復帰は危険です。
  あくまでも、痛みと相談しながら治療を続ける事が大事ですね。
  
———————————————–
 Q2.腰の姿勢が大事です。
 (Hさん):先生。主人は痩せろ痩せろってうるさいんですよ。
       やっぱり太りすぎも原因なんですかねぇ。
 (フー):(笑)もちろん、太りすぎは良くないですけど、無理に痩せる
     必要はないですよ。それより大事なことがあるんですよ。
     それは腰の姿勢なんです。
      
  
  ◆この疾患は加齢による椎間板(ついかんばん)の変性も原因ですが、
  背ぼねを後ろに反らしたり、腰椎の前湾(腰が前に反る)が強いと
  負担がかかり痛みを起こします。
  そのためには、腰の姿勢が大事なんですね。
  まず、痛みの出る姿勢。つまり、腰の前方凸のカーブを小さくする姿勢
  をとる事が大切です。
  誰でも出来る簡単な運動を紹介しますね。
  1.まず、膝を曲げて仰向けに寝ましょう。
  2.次に、腹筋に力を入れて、腰の後ろが床につくように(隙間をなく
    すように)してみましょう。
  3.ピッタリとつけて10数えて下さい。そして力を抜きましょう。
    
    これを何回か続けてみて下さいね。
  一般的には「良い姿勢を保つ」運動と理学療法で保存的に治療します。
  痛みの強いときには鎮痛剤の内服や、直接、関節に注射をする事も
  あります。
  そうそう、太っている方にはハイヒールは良くありません。
  バランスを取るために腰が反ってしまいますよ。
  ———————————————–
 Q3.適度な運動とバランスの良い食事が大事です!
 (Sさん):もう年だから…。治療法なんてないですよね。
       周りからは腰が曲がったね。とか背が低くなったね。なんて 
       言われるんですよね。
       (Sさんはちょっぴり寂しそうです)
 (フー):Sさん!元気出して!
      そんなにがっかりしないで下さいね。
    痛みが落ち着いたら少し体を動かしましょうね。
    散歩でいいんですよ。今日なんて天気も良いし、散歩日和ですよ!
    体を動かして、バランスの良い食事をして。さあ、頑張りましょう!
   
   
   ◆60歳台の女性の約半数、80歳以上では約8割の方がこの疾患である
   と報告もされています。
   
   女性に圧倒的に多い疾患です。女性は閉経を迎える時期になると骨量が
   急激に減ってくるからです。
   弱くなった骨がつぶれてしまう圧迫骨折(あっぱくこっせつ)が起きた
   場合はしばらくの安静が必要になります。
   しかし….。
   ここからが重要です。
   痛みがとれてきたら、早い時期から痛みのない範囲で動く事が大切です。
   痛い!イタイ!と寝てばかりいると、骨はもちろん、筋力も落ちてしまい
   ます。高齢者になると、1日寝たきりの状態で筋肉の約2~3%が落ちて
   しまいます。3週間で50%です。怖いですね。
   そして、カルシウムの摂取です。ただし、あくまでもバランスの良い食事
   を心がけましょう。
   理想的な治療は、「適度な運動」と「バランスの良い食事」です。
   薬剤を使う事もあります。これはまた別の機会にガイドしますね。
  ————————————————–
 Q4.手術が必要になることも….。
  「Nさん」:もう農業は無理かなぁ。息子は手伝わんし、困ったな。
        先生。足切らんとだめかね。
  
  「フー」: (MRIの写真をみて。)
       Nさん。神経が圧迫されていますね。これでは辛いでしょうね。
       神経も悲鳴をあげていますよ。
       治療方針について少し相談しましょうね。
  ◆治療方針は患者さんの「困り具合」で決めていきます。
  「どの程度困っているのか?」これが決めてになるんですね。
  その方の年齢・職業・趣味によっても変わってきます。
  ここでは、一般的な話をしますね。
  まずは、保存的治療を試みます。
  コルセット:腰椎の前湾をへらすために使用する事があります。
  
  薬剤:消炎鎮痛剤や血管を広げるためのプロスタグランジン製剤の内服
  ブロック注射:硬膜外(こうまくがい)というスペースに鎮痛剤を注入
  などなどです。
  これでも症状が改善しない場合。
  特に、筋力の低下(麻痺の症状)や頻尿、残尿感、会陰部のしびれなどの
  膀胱直腸障害(ぼうこう ちょくちょう しょうがい)が生じている場合は
  手術が必要になる事が多くなります。
  いずれにしても、よーく医師と相談する事が大切ですね。
 ——————————————————————–
  正解は…
Q1.-(3)腰椎分離症(ようつい ぶんり しょう)
  Q2.-(4)腰椎椎間関節症(ようつい ついかんかんせつ しょう)
Q3.-(2)骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)
  Q4.-(1)腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさく しょう)
 ——————————————————————– 
  ◆注意 典型的な具体例を挙げただけですので、必ずしも全ての方に
      当てはまる訳ではありません。ご了承下さいね。
  みなさん。いかがでしたか?
  おわかりになりましたか?
  
さて、来週は「腰痛に関する素朴なギモン」Q&Aをお届けします。
           お・た・の・し・み・に!….. ♪
  ★注意、免責事項について
 ■□医療相談は行っていません。治療中の方は主治医の方にご相談下さい。
 ■□記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。




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腰痛疾患の治療 前編

2007年3月22日

腰痛疾患の治療 2004/11/1
 ◆ 【「読者の皆様からのお便り」】
 ◆ 【「腰痛疾患の治療」をガイドする♪】~★前編
 ◆ 【「お薦めメルマガ」のお知らせ】
 ◆ 【編集後記】
 
 □ 前述の「新潟県中越地震」義援金のお知らせに対して読者のみなさま
  からお便りを頂きました。いくつか紹介させて頂きます。
—————————————————————–
  (新潟:ジン・トニックさん)
  この度は全国の皆様へ支援の呼びかけ・・感動しました!
            中略
  Dr.フーが呼びかけたとおり、今さしあたって出来ることは、
  義援金による支援だと、小生も同感です。
  昨日朝、家内と共に義援金を振り込みました。せめてそれくらいしか
  ・・・・・。自然の脅威に無力な自分を省みる心境です・・。
  でも、自分にでも今出来ることを精一杯頑張ろうと決意しています。
  いつか自分の身の回りにも、何が起きるか計り知れません。
  人間社会において、人と人とが互いに助け合い、励ましあって、
  強く生きて活きたい・・・と願っています。
            中略 
  
  とにかく、一刻も早い復旧・復興を祈らざるを得ません。
  また、被災された皆様に「安穏な生活」が早くに戻れますよう、
  ただ、ただ、お祈り申し上げます。
  Dr.フーさま。本当に「真心の呼びかけ」に敬意を表します。
  ”善の連帯のネットワーク”が拡がれば・・・ですね!
  今後のご活躍に大いなる期待を申し上げます。
  —————————————————————
  
 (名古屋:S.Sさん)
  号外メール、読みました。
  読んでいて、泣けてきました。早く、本当に1日も早く被災された
  皆様が元の生活に戻れることを強く願います。
  ————————————————————
  (長野:S.Kさん)
  今日は新潟地震のご心配の配信(義捐金のこと)ありがとう
  ございました。
  私も何かできないかと考えていたところ、少しばかりですが今日
  手配します。
————————————————————
  (埼玉:T.Kさん)
  義援金のお話賛同いたします。
  また、新潟地震の被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。
  物が有り余っているこの日本で、救援物資を送り込めない現実に
  歯がゆさを覚えます。
  
  昨日のラジオでの被災者へのインタビューで、当座必要なことは
  何かを聞いたところ、「お金と水と新しい毛布」ということでした。
  大した額ではありませんが、被災者の状況と心境を思い、支援したい
  と思います。
————————————————————–
みなさん!本当にありがとうございました(涙)!
  本編
       
 □■Dr.フー「腰痛疾患の治療」をガイドする♪~前編~
 
 ◆好評(?)につきQ&A方式で行いますね。
  治療法について具体例を挙げます。
  どの疾患についての治療でしょうか?
  当てはまる疾患を以下の4つから選んで下さいね。
  (注)Vol.16をお読み頂くとわかりやすいですよ。
  
  (1)椎間板ヘルニア
  (2)ギックリ腰
  (3)筋・筋膜性腰痛症(腰痛症)
  (4)変形性脊椎症(へんけいせい・せきついしょう)
 —————————————————————– 
 Q1.正しい姿勢をとるのが一番です!
 (Aさん):じゃあ、先生。悪い病気じゃないんですね。でもね、先生。
       他の病院で薬もらって飲んだんだけど、良くなっても仕事で
       疲れるとすぐに戻っちゃうんですよね。
       根本的にはもう治らないんですかね?
 (フー):いえいえ。原因はわかっている訳ですから、そこから治療して
      いきましょう。治らない病気ではないんですから。
      (以下、一般的な説明)
       
   この疾患は、不良姿勢、同一姿勢を続けることによって起こる筋肉の
  疲労が主な原因です。
  ですから、まず姿勢を正す事から始めましょう。背ぼねのS字カーブ
  を忘れずに!顎を引いて、首を上に向かってまっすぐに伸ばすイメージ
  で。
  仕事で、デスクワーク、車の運転など、長時間にわたり同一姿勢をとら
  ざるを得ない時は少なくとも1時間に1~2度くらいは手を休めて
  背すじを伸ばしてみましょう。
  
—————————————————————-
 Q2.足の筋力が低下してきたり、尿が出にくくなってきた場合は手術を
    薦めます…。
 (Tさん):それじゃあ、MRIの検査をするんですね。わかりました。
       結果次第によってはしゅ、手術ですか?
 (フー):はい。でも筋力も低下していませんし、おしっこの方も問題
      無いようですから。まずは保存的に治療していきましょうね。
      (以下、一般的な説明)
  まずは、腰に負担のかからないように安静にします。(絶対安静では
  ありません)もっとも痛みが少ない自分の楽な姿勢で休みましょう。
  膝からふくらはぎの下に枕を重ねて入れたりして、膝と股関節を曲げて
  仰向けに寝るのが楽な事が多いです。
  この姿勢は筋肉の緊張は和らぎますし、腰の反りも正します。
  次に、痛みに応じて内服、注射、坐薬などで痛みを和らげます。
  なお、痛みが軽減して歩いたり出来る場合は、腰に巻くバンド、
  コルセットなどを使用して腰を保護します。
  (もちろん、つけっぱなしは良くありません。筋力はおちてしまいます
  から..。痛みが取れたら少しずつはずしていきましょう)
  これらの治療に抵抗性がある場合は、神経の通り道である、硬膜外という
  スペースにお薬を注射する「硬膜外ブロック」や、直接痛みを引き起こし
  ている神経にお薬を注射する「神経根ブロック」という方法があります。
  痛みが取れない、筋力の低下が進行、尿の出が悪い、早期の職場復帰が
  必要、などなど。その際は医師と十分に話し合って手術をする事が
  あります。
  —————————————————————–
 Q3.日頃のメンテナンスが大事です!
 (Nさん):もう何度もナンドも繰り返しちゃって。良い時はホント何でも
       無いんですよ。やっぱり老化現象なんですかね。
       もう、死ぬまで治らないですね….。
 (フー):たしかに骨の老化もありますが、それだけが原因ではないんです。
      Nさんよりお年の方でも、腰が痛くないって方は沢山おられます
      よ。
      田んぼでお米を作ったり、畑で野菜を作るのと同じですよ。
      手入れが大事なんです。自分の体にも手をかけて挙げて下さいね。
   <ある病院にて>    
  「レントゲンを見て、○○さん。ほら、ここに骨の棘(とげ)が出てるで
  しょ。これ、骨棘(こつきょく)って言います。年とった証拠。
  仕方ないよ。腰痛は老化現象だからね。上手に付き合っていってね。」
  なんて、事、言われた方おられませんか?
  これ、医者の説明としてはあんまり正しく無いんです。
  (あはは。言い切っちゃいました)
  ある程度のお年になると、骨棘は出て当たり前。確かに加齢的な変化
  ですが、それだけが痛みを引き出しているわけではありません。
  多くの場合は、背ぼねを支える筋肉や靭帯が少しずつ弱くなり、その
  ために腰痛が出てしまいます。
  もちろん、人間の体です。良くなったり悪くなったりします。
  痛いときは、少し無理をせず、時に薬を飲んだり、ベルトをしたりします。
  電気やホットパックといった物療もいいでしょう。
  ただ、大事なのは・・・・
  日頃からのメンテナンスです。
  痛みが落ち着けば「体を動かしましょう!」ゴロゴロしていては筋力は
  ますます衰えてしまいます。
  日頃より、バランスの良い筋力を維持するようにしましょう。
  毎日の体操、散歩をお薦めします。
  
  もちろん、無理な姿勢や動作はさけましょう。
  そして、なんとなく重だるい、痛みが出てきた時、外用剤
  (シップや塗り薬)を使ってみましょう。その日の疲れや痛みを翌日に
  持ち越さないようにしましょう。
  お米、野菜を作る時、お花を育てるとき、一生懸命手入れをします。
  その手入れを自分の体に向けてください!
  ——————————————————————-
 Q4.予防が大事です!
  
  鎮痛剤が効いたようです。
 (Fさん):こんな痛いの初めて!てっきりヘルニアかと思っていました。
       (少し笑顔が出てきました)
 (フー):殆どの方は4-5日で良くなりますよ。長い人でも2週間あれば
      ずいぶん楽になります。
 (Fさん):何度も繰り返す事があるって聞いたんですけど…。
     
 (フー):そうですね。治療は予防が一番大事ですよ。
      
  多くの方は1週間以内でかなり楽になります。痛みが強い時期は無理は
  出来ません。鎮痛剤などを使って一番楽な姿勢でいましょう。
  痛みが治まってきたら、少しずつ体を動かしていきます。
  さらに痛みが治まれば、腹筋や背筋など腰を支える筋力をつけていきま
  しょう。
  ただし、人によっては繰り返す事があります。そのたびに椎間板を傷めて
  ヘルニアの症状を来たすことがありますので、日頃より筋力を維持して
  おきましょう。
  また、日常生活の中で物を持ち上げる際に、負担のかからないように膝を
  曲げるなどの工夫も必要です。
  ——————————————————————
Q1.-A.(3)筋・筋膜性腰痛症(腰痛症)
  Q2.-A.(1)椎間板ヘルニア
Q3.-A.(4)変形性脊椎症(へんけいせい・せきついしょう)
  Q4.-A.(2)ギックリ腰
 —————————————————————– 
  ◆注意 典型的な具体例を挙げただけですので、必ずしも全ての方に
      当てはまる訳ではありません。ご了承下さいね。
  みなさん。いかがでしたか?
  おわかりになりましたか?
  
さて、来週は「腰痛を起す病気」の「治療編」~後編です。
           お・た・の・し・み・に!….. ♪




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その1.走って筋肉や骨が強くなる!
その2.走って脂肪燃焼!
その3.走ってメタボを予防する!
その4.走って多くのホルモンが分泌する!
その5.走ってアンチエイジング!
その6.走ってセルフマネジメント能力を高めよう!
その7.走って脳トレ!

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