埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
腰痛やランニング障害、人工関節に関する無料小冊子もご用意していますのでぜひご活用ください。 
まつだ整形外科クリニック
人工関節置換術
腰痛対策

骨粗鬆症の薬物治療

インソールバナー2

2008年11月22日




■骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)の薬物治療
若返りの薬があればどんなにいいか…
そう思っている方も多いと思います。
残念ながら、老化によって減ってしまった骨を若いころのように戻す薬は
ありません。
しかし、最近では早期治療により、骨粗鬆症による骨折がかなり
防げるようになりました。

■現在使用されている薬の種類
現在使われている薬は3つに大別できます。
1.骨の吸収(骨が溶ける)を抑える薬
2.骨の形成(骨を作る)を助ける薬
3.吸収と形成の骨代謝を調節する薬
では、それぞれについて薬の内容を列記してみましょう。

●骨の吸収を抑える薬
女性ホルモン     女性ホルモンの分泌が減る閉経期の女性が対象です。
更年期症状を改善し骨量の減少を抑えます。
カルシトニン     骨量の減少を抑え、背中や腰の痛みをやわらげます。
ビスフォスフォネート 骨量を明らかに増加させ、骨折を予防します。
イプリフラボン    骨量の減少を抑えます。
ラロキシフェン    骨量を増加させ、骨折を予防します。

●骨の形成を助ける薬
ビタミンK2      骨量の減少を抑え、骨の形成を助けます。

●吸収と形成を調節する薬
ビタミンD3      腸からのカルシウムの吸収と骨の形成を助けます。
カルシウム剤     食事からカルシウムがじゅうぶんとれない場合、
長期服用によって骨量減少の防止になります。

◆ Q.骨密度が低いと言われ、1週間に一度飲むという薬を処方されました。
薬の説明を受けていないのですが、どんな薬なのでしょうか。

◆ A.これはビスホスホネート系の飲み薬だと思います。
最近、多く処方されている薬なので、以下に詳しく紹介しますね。

■ビスホスホネート系の飲み薬
現在、処方されているビスホスホネート系の飲み薬をあげましょう。
・アレンドロン酸ナトリウム
(商品名:フォサマック/万有製薬、ボナロン/帝人)
・リセドロン酸ナトリウム水和物
(アクトネル/味の素、ベネット/武田薬品)
・エチドロン酸二ナトリウム(ダイドロネル/大日本住友製薬)
以上が医療機関で処方されています。

■ビスホスホネート系の作用
これらのお薬は、破骨細胞に作用して、骨吸収を抑制することで、
骨密度や骨の強度を増やします。
この薬の成分は、骨の表面のハイドロキシアパタイトに
強い親和性(結びつき)があります。
そのため、骨の表面に吸着します。
一方、破骨細胞が骨を吸収するために、骨(ハイドロキシアパタイトなど)を
取り込みます。
その際に一緒にハイドロキシアパタイトにくっついた薬の成分も
破骨細胞が取り込んでしまいます。
そのため、この薬の成分を取り込んだ破骨細胞は活性が
抑制されてしまうという仕組みで、薬が作用するのです。

■飲み方の注意点
アレンドロン酸ナトリウム(商品名:フォサマック/万有製薬、ボナロン/帝人)、
リセドロン酸ナトリウム水和物(アクトネル/味の素、ベネット/武田薬品)
の内服には注意する必要があります。
この薬は、起床して直ぐに服用します。

食事30分以上前に服用するようにしましょう。
コップ一杯の水(約180ml)を用意して、薬と一緒に水も全部飲みましょう。
その後、30分ぐらいは、横になったり、
下を見るようなかがむ姿勢をとらないようにしてください。
(薬の成分が逆流して、食道炎や胃炎を起こすことがあります)
薬を飲んでから30分後に、食事を摂るようにしてください。

*薬の種類によって、毎日服用するタイプと、1週間に1回の薬もあります。
また、体質やもともとある病気で服用できない場合もありますので、
医師と相談て自分にあった薬を服用してもらうようにしましょう。

◆   ◆   ◆

今回のガイドは如何でしたか?
これで、骨粗鬆症シリーズは一度終了となります。
次回から、「めざせ脱メタボ!」編が始まります。
メタボリック症候群は内科疾患にとどまらず、整形外科にも
大きく関わっています。
身近でありながら、誤解されている方も少なくありません。
わかりやくをモットーにガイドしていきますので、
乞うご期待!
「メタボリックシンドロームの真実」(めざせ脱メタボ!)
お・た・の・し・み・に~!


まつだ整形外科クリニック

インソールバナー2



無料小冊子 整形外科医が教えるランニング術


ランナーの7つの御利益とは?

その1.走って筋肉や骨が強くなる!
その2.走って脂肪燃焼!
その3.走ってメタボを予防する!
その4.走って多くのホルモンが分泌する!
その5.走ってアンチエイジング!
その6.走ってセルフマネジメント能力を高めよう!
その7.走って脳トレ!

小冊子をお申し込みいただいた方には、定期的にランナーのためになる情報を無料メールマガジンとしてご案内いたします。

プライバシーポリシーはこちら


メールアドレス
同じテーマの最新記事
同じテーマの最新記事
同じテーマの最新記事
同じテーマの最新記事
同じテーマの最新記事

タグ

BMI おや指 かかとの痛み こむらがえり ばね指 ふくらはぎ やせの大食い ゆびの長さ アウターマッスル アキレス腱 アキレス腱周囲炎 アキレス腱炎 アーチ構造 インスリン抵抗性 インナーマッスル エックス線検査 エネルギー エネルギー倹約遺伝子 カルシウム ガングリオン クールダウン グルコサミン コンドロイチン ゴルフ肘 サプリメント サプリメント選び シップ シンスプリント ジャンパー膝 ステロイド ストレス ストレス解消 ストレッチ ダイエット テニス肘 デメリット ドーナツ状パッド ハイドロキシアパタイト ハイヒール ハリ治療 ビスホスホネート ビタミン ビタミンD マグネシウム ミネラル不足 メタボ メタボリックシンドローム モートン病 ランナー ランニング障害 リハビリ 上腕の神経 中足骨 二足直立歩行 五十肩 五十肩とは 五十肩の原因 五十肩の定義 五十肩の治療 五本指ソックス 人工膝関節 人工膝関節置換術 人工関節 体操 偏平足 偽痛風 内くるぶし 内臓脂肪 内臓脂肪症候群 前十字靭帯損傷 半月板 半月板損傷 可動時痛 名医 土踏まず 圧迫骨折 基礎代謝 変形性股関節症 変形性膝関節症 変形性関節症 外傷性肩関節脱臼 外反母趾 外反母趾の予防 外反母趾の治療 外脛骨 外脛骨障害 大腿二頭筋 大腿四頭筋 大腿骨 大腿骨頭壊死 大腿骨頭壊死症 大転子滑液包炎 学的根拠 安静時痛 寒冷療法 弁慶の泣き所 後脛骨筋腱 心筋梗塞 恥骨 恥骨結合炎 慢性関節リウマチ 扁平足 手のひら 手のアーチ 手の主要機能 手の皮膚 手の皮膚の秘密 手術 手術療法 指の腱 摂り方 整形外科 栄養補助食品 棘突起 椎間板 構造 橈骨 母趾 水中ウォーク 水疱 治療 治療の基本 治療の目標 治療法 海綿骨 温熱療法 滑膜 滑膜性腱鞘 爪の役割 物理療法 特発性脊柱側弯症 球関節 理学療法士 生活習慣病 疲労物質 疲労骨折 痛風 瘢痕組織 白色脂肪細胞 皮下脂肪 皮膚の摩擦 皮質骨 石灰沈着性腱板炎 神経腫 科学的根拠 筋断裂 糖代謝異常 肉離れ 肘内障 肘関節 股関節 股関節の弱点 肥満 肥満度 肩こり 肩こりの原因 肩こり予防 肩の脱臼 肩の脱臼の治療 肩の脱臼 Q&A 肩関節 胸椎 脂肪 脂肪の取り過ぎ 脂質異常 脊柱側弯症 脊椎 脊髄損傷 脱メタボ 脳血管障害 腓腹筋痙攣 腓骨筋腱 腓骨筋腱損傷 腰椎 腰痛 腰痛予防 腰痛対策 腰痛治療 腱板 腱板断裂 腱鞘炎 腱鞘炎の原因 腱鞘炎の症状 腸脛靭帯炎 腹囲径 膝の健康 膝の機能 膝の状態 膝の痛み 膝関節 膝関節の可動性 舟状骨 薬の特徴 血圧異常 行軍骨折 装具療法 褐色脂肪細胞 親指 触診 診断基準 走りすぎ 足のアーチ 足のマメ 足の内くるぶし 足の甲の痛み 足底板 足底板治療 足底腱膜炎 足根骨 足趾 踵骨棘 軟骨 軟骨変性 運動不足 運動療法 過呼吸症候群 選び 選び方 遺伝 野球肘 野球肘の治療 長所と短所 関節ねずみ 関節の痛み 関節の痛みを和らげる 関節内注射 関節液 関節炎 関節痛 関節穿刺 関節裂隙 関節軟骨 陥入爪 靭帯 靭帯性腱鞘 頚椎 頚椎のしくみ 頚椎の病気 食事予防 飲酒量 骨と関節 骨の吸収を抑える薬 骨密度 骨折 骨梁 骨粗鬆症 骨粗鬆症Q&A 骨量計測検査 高位脛骨骨切り術 3つの運動療法

Copyright © 2014 整形外科医散歩道 All Rights Reserved.