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まつだ整形外科クリニック

骨粗鬆症の薬物治療

骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)の薬物治療

若返りの薬があればどんなにいいか…

そう思っている方も多いと思います。
残念ながら、老化によって減ってしまった骨を若いころのように戻す薬はありません。

しかし、最近では早期治療により、骨粗鬆症による骨折がかなり防げるようになりました。

現在使用されている薬の種類

現在使われている薬は3つに大別できます。

1.骨の吸収(骨が溶ける)を抑える薬
2.骨の形成(骨を作る)を助ける薬
3.吸収と形成の骨代謝を調節する薬

では、それぞれについて薬の内容を列記してみましょう。

骨の吸収を抑える薬

女性ホルモン     
女性ホルモンの分泌が減る閉経期の女性が対象です。
更年期症状を改善し骨量の減少を抑えます。

カルシトニン
骨量の減少を抑え、背中や腰の痛みをやわらげます。

ビスフォスフォネート
骨量を明らかに増加させ、骨折を予防します。

イプリフラボン
骨量の減少を抑えます。

ラロキシフェン
骨量を増加させ、骨折を予防します。

●骨の形成を助ける薬
ビタミンK2
骨量の減少を抑え、骨の形成を助けます。

●吸収と形成を調節する薬

ビタミンD3

腸からのカルシウムの吸収と骨の形成を助けます。

カルシウム剤

食事からカルシウムがじゅうぶんとれない場合、長期服用によって骨量減少の防止になります。

Q.骨密度が低いと言われ、1週間に一度飲むという薬を処方されました。
薬の説明を受けていないのですが、どんな薬なのでしょうか。

A.これはビスホスホネート系の飲み薬だと思います。
最近、多く処方されている薬なので、以下に詳しく紹介しますね。

ビスホスホネート系の飲み薬

現在、処方されているビスホスホネート系の飲み薬をあげましょう。

・アレンドロン酸ナトリウム
(商品名:フォサマック/万有製薬、ボナロン/帝人)

・リセドロン酸ナトリウム水和物
(アクトネル/味の素、ベネット/武田薬品)

・エチドロン酸二ナトリウム(ダイドロネル/大日本住友製薬)

以上が医療機関で処方されています。

ビスホスホネート系の作用

これらのお薬は、破骨細胞に作用して、骨吸収を抑制することで、骨密度や骨の強度を増やします。
この薬の成分は、骨の表面のハイドロキシアパタイトに強い親和性(結びつき)があります。

そのため、骨の表面に吸着します。

一方、破骨細胞が骨を吸収するために、骨(ハイドロキシアパタイトなど)を取り込みます。

その際に一緒にハイドロキシアパタイトにくっついた薬の成分も破骨細胞が取り込んでしまいます。

そのため、この薬の成分を取り込んだ破骨細胞は活性が抑制されてしまうという仕組みで、薬が作用するのです。

飲み方の注意点

アレンドロン酸ナトリウム(商品名:フォサマック/万有製薬、ボナロン/帝人)、リセドロン酸ナトリウム水和物(アクトネル/味の素、ベネット/武田薬品)の内服には注意する必要があります。

この薬は、起床して直ぐに服用します。

食事30分以上前に服用するようにしましょう。
コップ一杯の水(約180ml)を用意して、薬と一緒に水も全部飲みましょう。

その後、30分ぐらいは、横になったり、
下を見るようなかがむ姿勢をとらないようにしてください。
(薬の成分が逆流して、食道炎や胃炎を起こすことがあります)

薬を飲んでから30分後に、食事を摂るようにしてください。

*薬の種類によって、毎日服用するタイプと、1週間に1回の薬もあります。
また、体質やもともとある病気で服用できない場合もありますので、医師と相談て自分にあった薬を服用してもらうようにしましょう。

今回のガイドは如何でしたか?
これで、骨粗鬆症シリーズは一度終了となります。

次回から、「めざせ脱メタボ!」編が始まります。
メタボリック症候群は内科疾患にとどまらず、整形外科にも大きく関わっています。

身近でありながら、誤解されている方も少なくありません。
わかりやくをモットーにガイドしていきますので、乞うご期待!

「メタボリックシンドロームの真実」(めざせ脱メタボ!)
お・た・の・し・み・に~!

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