埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
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アキレス腱周囲炎

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2008年5月11日




■アキレス腱周囲炎(アキレスけん しゅういえん)
急に運動を始めたり、久しぶりにスポーツをしたりすると、
アキレス腱に沿った部分に痛みが出る事があります。
これは、「アキレス腱を包んでいる腱の膜や、その周囲の組織などが
使いすぎて炎症を起している状態」です。
これを「アキレス腱周囲炎」といいます。

■症状
最初は、全力で走ったり、ジャンプしたり、強く踏ん張った時だけ
痛みがでることが多いようです。
しかも、初期の痛みはそれほど強くありません。
ですから、多くの方々は、ついついスポーツを続けてしまいます。
すると、次は走っているときに常に痛みがでるようになります。
さらに悪化すると、普通の歩行や、階段の上り下りでも痛みだします。
つまり、日常生活動作で痛みが出るようになってしまいます。
このとき、アキレス腱を押さえてみると。
アキレス腱自体が硬くなっており、押すと強い痛み(圧痛)を感じます。
また、腫れていることも少なくありません。
恥ずかしながら、私も経験がありますが結構痛いです(^^;

■治療
では、アキレス腱周囲炎になってしまったら、どうすれば良いので
しょうか?
大切なポイントだけ、ガイドしましょう。

▼スポーツを休み、患部を安静に保つ!
これが、一番大切です。
安静にすると、ほとんどの方が良くなります。
安静にする期間ですが、これはその人の症状によりまちまち。
基本的な目安として、「圧痛がなくなるまで」と考えてください。

▼入浴後のマッサージ
入浴後に、ふくらはぎやアキレス腱部分を軽くマッサージするのも
効果があることがあります。
これは、患部の血行をよくしたり、萎縮をとる効果があるからです。
ただし、強い痛みがある場合は、マッサージによって悪化する
ケースもありますので、ご注意下さい。

▼消炎鎮痛剤やシップ薬
症状が進み、軽く歩くだけでも痛みを伴う場合は、痛み止めの飲み薬
(消炎鎮痛剤)を内服したり、シップ薬を使って対処します。

▼シューズ選び
仕事などで、歩く事が必要であり中々安静を保てない方はシューズを
考えなくてはいけません。
通勤時などは、「ウオーキングシューズ」など、かかとの部分の厚い靴
を履くことをお薦めします。
また、革靴などの場合には、中敷として衝撃緩和材などを敷いて
履くの良いでしょう。
*非常に稀ですが、重症で痛みが強い場合は、2~3週間ほど
ギプス固定をする場合もあります。

■中途半端な治療に要注意!
何でもそうですが、「中途半端な治療はダメ!」です。
安静期間が短かったり、治療が中途半端に終わってしまうと
再発しやすく、それを繰り返す事によって慢性化しやすくなります。
実際に、慢性化すると治りにくくなり、患部が硬くなって
瞬発的な動きでアキレス腱が断裂する危険性も高くなります。

■予防
さて、予防ですが何とっても大切なのは
「ウォーミングアップ」です(^^

スポーツをする前に、ふくらはぎやアキレス腱をしっかりと
伸ばすなどの入念なウォーミングアップを行いましょう!
また、運動を終えるときも、軽めの体操をするなどの
クーリングダウンも行ってください。
運動終了直後にアキレス腱付近のアイシングを行うと、
使いすぎた部分の炎症が早く治まります。
数分(5~10分)ほどで十分に効果がありますので
ぜひ、お試し下さいね。
いずれにしても、最初から飛ばしすぎない事。
徐々に、マイペースでも少しづつ運動のレベルを上げていきましょう。
     
     ◆   ◆   ◆
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次回も
 お・た・の・し・み・に~


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