埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
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外反母趾手術治療とは?

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2008年5月5日




■外反母趾の【手術的治療 】
いろいろと、保存的治療を試みたけどなかなか症状が改善しない…
そんな場合の最後の手段。
それが、手術療法になります。
過去の歴史を紐解くと、外反母趾の治療は18世紀後半から
行われています。
そして、現在までにさまざまな手術方法が報告されています。
その術式は何と100以上。
つまり、すべての症例に対応できる単一の手術法はないわけです。

では、私達がやっている、代表的な手術方法を
列記しておきましょう。
●軟部組織矯正術(なんぶそしき きょうせいじゅつ)
McBride法など
●中足骨骨切り術(ちゅうそくこつ こつきりじゅつ)
Mann法
Mitchell法など
●基節骨骨切り術
Keller法など
●関節固定術、関節形成術
*関節の破壊が認められる症例に用います。
症例によって、治療法が異なるんですね。
それだけ「外反母趾」は奥深いわけです(^^;

■手術何でもQ&A
誰でも手術を受けるのは心配ですね。
そして、なかなか医師に聞きにくい現実もあるようです。
そこで、一般的に質問される内容をまとめてみました。
ぜひ、参考にして下さいね。

■麻酔について
一般的には、比較的手術中の全身管理が容易な「全身麻酔」で
行われることが多いようです。
当院でも「全身麻酔」でやってます。

また、腰椎麻酔(下半身のみに麻酔がかかる方法)で行う
場合もあります。
どちらも問題なくできますが、患者さんの全身状態や 
手術にかかる予定時間などによって判断されます。
それぞれの麻酔方法には、メリット、デメリットがありますので、
状態に合わせて最良の方法を選んでもらいましょう。

■手術の所要時間について
あくまでも、術式や外反母趾の状態によりますが、
多くは1~2時間程度のことが殆どです。

■手術後の経過について
術後はギプスシーネというもので、足部から足関節までを
2-3週間程度固定します。
その間は免荷(体重をかけてはならないこと)とします。
ギプスシーネをはずした後は、代わりに足底板を装着し部分荷重
(体重を少しずつかけること)を開始していきます。
荷重をかける度合いは、骨切り部の骨癒合(こつゆごう)状態を
レントゲン撮影により確認しながら決めていきます。
通常は術後2ヶ月ほどで、骨癒合も良好となり全荷重歩行も
支障なく行えるようになります。

■手術を受ける前の問題について
外反母趾の手術を希望される人の多くは、
「痛みをとる」ためです。

でも、外観上の問題。
つまり、見た目が気になるために手術を希望される方も
少なくないようです。
特に女性にとっては、見た目が気になる事が多くなります。
でも、そんな時ほど気をつけなくてはなりません。

▼思わぬ落とし穴
見た目には変形がつよくても、日常生活上は問題なく歩けていた方が
手術を受けたとしましょう。
外観はきれいに矯正されました。
でも、かえってバランスが悪くなって歩き辛くなってしまう
ケースもあります。

このような場合、変形は治っても歩行に障害が残ってしまう…
これでは、手術をした意味がありません。
一番大切なのは、患者さん自身がどのような支障をきたし、
どのような悩みを持っているか。
手術を受ける事によって、どのような治療効果を望んでいるか
良く医師に話してみることをお薦めします。

■手術を受ければ完全に治る?
手術を受けると、これで完全に治ると思っている方が沢山います。
確かに、外観上も症状も改善しますが、
「足のアーチの矯正」は完全に修復することは難しいのです。
したがって、手術を受けた後もインソールを用いる必要がある
ことも知っておいて下さいね。

   ◆  ◆  ◆
今回のガイドは如何でしたか?
このメルマガが、少しでもお役に立てれば幸いです。
まだまだ【足の秘境編】は続きます。
痒~いところに手が届くようなメルマガ目指しています。
次回も お・た・の・し・み・に~


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