ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

装具療法とは?

変形性膝関節症の「膝の痛み」に対する治療法の一つに
「装具療法」があります。

特に装具療法の中で、もっとも使われているのが「足底板」です。
今週はこの「足底板治療」を中心にガイドしていきましょう。

■足底板(そくていばん)治療
足底板?
聞いたことがある方もいると思います。
読者のみなさんの中には、実際に使用したことがある人もいるかもしれませんね。

まずは足底板を使用する目的からガイドしましょう。

▼目的
変形性膝関節症が進行していくと、脚がO脚に変形してきます。
すると、膝の内側に体重が偏ってかかるために、内側の関節軟骨の破壊はさらに
進行していきます。

つまり、悪循環が生じてしまうのです。
この悪循環を断ち切るには…
O脚変形を矯正する必要があります。
そのために用いるのが「足底板(そくていばん)」です。

▼使い方
O脚に変形した脚を思い浮かべて下さい。
膝が外に開き、すねが斜めに倒れるような形になっています。
イメージできましたか?
そこで、足と床の間に板を差し込んで、足の裏の外側を持ち上げます。

つまり、靴の中敷のようにして使うことによって、すねが真っ直ぐ立つようにして、
O脚を矯正するのです。

▼どうして足底板が効くのか?
足底板でO脚に変形した脚を矯正します。すると・・・
あまり傷んでいない外側の関節軟骨にも、体重の重みが分散されるのですね。
すると、その分、内側の関節軟骨にかかっていた負担が減ります。
そして、痛みも軽減し、内側の軟骨の破壊も抑制されてきます。

▼足底板の欠点
○不安定感
足底板を使用すると、かかとが内側に横滑りしやすくなります。
→ そのため不安定感を感じることもあります。

○矯正の限界
足底板を用いて持ち上げられる高さには、限界があります。
→ そのため、矯正できる限界があります。
極端にO脚変形している場合は矯正が難しくなります。

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今週のガイドは如何でしたか?
本には載ってないような「痒いところに手が届くガイド」を心がけています。
来週も お・た・の・し・み・に~

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