ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

薬の特徴と使用するタイミング

変形性膝関節症のために膝の痛みで悩んでいる方へ。
治療の基本は「3つの運動療法」です。

確かに基本は「運動療法」です!

でも、薬などの補助療法も実は大変有効なんです。
ただ、何でも使えば良いわけではありません。
○特徴を生かして
○タイミング良く
これが薬を使用する場合のポイントです。

今週の膝の荒野編は「薬の特徴と使用するタイミング」について
ガイドしていきます。
とっても大切なポイントですが、不思議なことに書籍やネットなどでは
手に入らない知識です。
ここでしか手に入りません。(^^ 

変形性膝関節症にの一番の問題点は「関節軟骨(かんせつなんこつ)が破壊」
されることです。

ただ、残念ながらこれらの軟骨を元に戻す薬はありません。
では、どんな効果を期待して薬を使うのでしょうか?
私達が薬を使用する目的は次の3つです。

▼消炎効果
→ 炎症を抑えて腫れをとる
▼鎮痛効果
→ 痛みを和らげる
▼解熱効果
→ 熱や赤みをとる

これらの薬をタイミング良く使うと効果があります。
変形性膝関節症が進行する過程で、関節内に強い炎症が生じて、
関節軟骨が傷む(破壊)のに拍車がかかることがあります。

こういった時期にタイミングよく薬を使用すると
関節の破壊(進行)をある程度防ぐ事が出来ます!
 
実際、私達が臨床の現場で薬を使用するのはこんな時です。

■薬を使うタイミングはこれ!
○痛みのために運動療法が始められないとき
→ 薬で痛みを抑えてから、運動療法を開始します。
○関節水腫(炎症のため関節に水が溜まっている)で炎症が強いとき
→ 炎症を抑えて、関節軟骨の破壊をおさえます。
○痛みや腫れが強いとき
→ 痛みや腫れをおさえます。

ここまで読まれたあなた。
こんな疑問をお持ちの方もいると思います。

薬は痛みを抑えるだけで、一時しのぎにすぎない!
だから「薬=無意味」!

たしかに薬だけでは根本的な治療にはなりません。
でも、タイミングよく使うことによって、関節の破壊をある程度おさえたり
運動療法を可能にしたり出来ます。
「薬(補助療法)は大変有効な治療法」です!

さあ、今週のガイドはこれでおしまいです。
薬はタイミング良く、上手に使用すれば良いことはわかりましたね。

でも、問題なのはその薬をどう使うか?なんです。
薬にはそれぞれタイプがあります。
当然、それぞれには「長所と短所」があるのです。
これらを使いわける必要があるのですね。
みなさんが医療機関で処方される薬。

長所と短所を知っていますか?
教えてもらった事はありますか?

次回はこれらについてわかりやすくガイドします!
本には載ってない「痒いところに手が届くガイド」を心がけています。
お・た・の・し・み・に~

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