ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

膝の痛み

読者のみなさんの中には、膝の痛みを経験した人もおられると思います。
では、膝の痛みを持っている方に質問です。

あなたには「どんな膝の痛み」がありますか?
どんな時にどのような膝の痛みが起きるかを知ることは、自分の膝の状態を
知る手助けになるとともに、治療にも役立つ大切な事です。
今週から「膝の痛み」について2週にわたりガイドします。
じっくりガイドしますのでよく読んで下さいね。

◆歩くと痛い?走ると痛い?
「歩くと痛い」人もいれば歩くと痛くないけど、「走ると痛い」人もいます。
さて、この違いは何でしょう?

歩く事と走る事との違いは…
「膝にかかる負担の大きさ」です。

膝が受ける衝撃は、歩いている時よりも走っているときの方が数倍強いのです。
つまり、「走ると痛いが、歩くだけなら痛くない人」よりも「歩くだけで痛い人」
の方が症状は重いといえます。

◆階段の上り下りや、立ったり座ったりする時に痛い?
歩いている時は痛くないのに、階段昇降や立ち座りで痛みが出る方も大勢います。
これらの動作はごく日常的なものです。
走るときと同じで、階段昇降や立ち座りは歩く時よりも膝にかかる負担は大きく
なります。

これらの動作でのひざの痛みは
「変形性膝関節症」(へんけいせい ひざかんせつしょう)の典型的な初発症状
です。

この疾患については別の機会で詳しくガイドします。

◆正座をすると痛い?
国際学会などで手術後の正座の写真を見せると、外国の先生はビックリします。
「Oh!ジャパニーズ シッティング!」 「私達にはカンケイナ~イ!」
外国の人には必要のない正座も、われわれ日本人には未だに日常に密着した
大切な姿勢です。

ですから、この正座が出来なくなって、初めて整形外科を受診する方も少なく
ありません。

でも、この正座。出来ないといってもいろいろあります。

例えば。
・膝を曲げると痛い
・膝は曲げられるが、体重をかけると痛い
・短時間の正座は出来るが、長時間は出来ない
・正座は出来ても、正座しようとする時に痛い
・正座の状態から立ち上がるときに痛い
などなど。

実は、膝にかかる負担は、正座そのものよりも、正座しようとする時や、
正座から立ち上がる時の方が大きいのです。
いずれにしても、細かく症状を知ることが大切になります。

あなたはどれかに当てはまりますか?

◆安静時痛?可動時痛?
これまでの動作による痛みを「可動時痛(かどうじつう)」と言います。

一方、膝を動かす・動かさないにかかわらず、膝に痛みを生じる事があります。
これらを「安静時痛(あんせいじつう)」と言います。

慢性関節リウマチなどの病気で起る事があります。
当然、安静時痛の方が症状が重いことが多いのですね。

◆膝が重い?
よく、膝の痛みはそれほどないのに、階段を上る時などに「膝が重く感じる」
ことがあります。
これは、膝のまわりの筋肉、特に太ももの筋力が低下して起こっている事が
あります。

膝になんらかの故障をかかえると、膝をあまり使わなくなるので、筋力が低下
するのですね。
そのために、踏ん張る力が足りずに、重く感じてしまいます。

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今週のガイドはこれでおしまいです。
来週も「膝の痛み」についてガイドします。
・膝を使うときに不安を感じる
・膝が(痛くて)伸ばせない
・膝が曲がってきた
などなど。
あなたの膝は大丈夫ですか?
来週もしっかりガイドします。
お・た・の・し・み・に~

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