ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

膝の痛み Part2

●あなたには「どんな膝の痛み」がありますか?
どんな時にどのような膝の痛みが起きるかを知ることは、自分の膝の状態を
知る手助けになるとともに、治療にも役立つ大切な事です。

先週に引き続き、「膝の痛み」についてガイドしていきます。
あなたに当てはまる症状があるかもしれません。よく読んで下さいね。

◆膝の不安感はありますか?
人間にとってやはり辛いのは「痛み」です。その痛みが「不安感」を引き起こす
事があります。

ある特定の動作で膝に痛みや、ぐらつき感などを感じたりすると、その動作を
したらまた同じ症状が出るのではないかと不安になります。
その「不安感」のために、つい膝をかばってしまう事があります。

これらの痛みに対する不安は、変形性膝関節症や半月板(はんげつばん)損傷
などの「局所的な障害」が原因になることが多いのです。
(具体的な疾患については別の機会で詳しくガイドしますね)

このような障害があると、膝をあまり使わなくなり、太ももの筋肉がやせて
きます。
すると、膝を支える力がおちてしまい、結果的にさらに膝に負担がかかり痛み
を引き起こす事になってしまいます。
まさに悪循環なんですね。

◆膝をまっすぐに伸ばせますか?
膝の痛みが続くと、徐々にまっすぐに伸ばせなくなってきます。

ところが…
多くの人は、膝がまっすぐに伸ばせないことに気づきません。医師から
初めて指摘される患者さんも多いのです。
日常生活において、膝がピーンとまっすぐに伸ばせなくてもあまり不便を
感じないようです。

でも、「膝を完全にまっすぐに伸ばせるかどうか」
これは膝の健康にとってとても重要な事で、膝を診断するうえでの一つの
「バロメーター」になります。

膝関節はしっかり伸ばしたときに「かっちりかみ合う」ようになってます。
つまり、膝を伸ばしているときが最も安定するのです。

一方、膝を伸ばせないと立ったり、歩いたりする際に膝に「よけいな負担」
がかかり、膝の症状はさらに悪化していきます。

●「膝が伸ばせない」
  ↓
●「膝が不健康」

膝が伸ばせないのには必ず原因があります。自己判断は禁物ですから
一度、整形外科を受診しましょう。

◆膝が曲がって(変形して)きた?
膝の変形には大きく分けて2つあります。
「O脚(オーきゃく)」と「X脚(エックスきゃく)」です。

O脚は立ったときに両方の膝が外側に開き、脚が「O」の字のように
曲がっている状態です。
一方、X脚は両方の膝の内側が接して、脚が「X」の字のように曲がって
いる状態です。

日本人の場合は殆どが「O脚」に変形します。変形すると、膝の下の骨
である脛骨(けいこつ)は内向きに曲がってきます。
すると、膝をまっすぐに伸ばせなくなってきます。
「O脚」変形が気になっている人は、一度受診してみましょう。

▼ちなみに生まれたときは?
赤ちゃんの脚をみるとわかりますが、生まれたときはみんな「O脚」です。
3歳頃からだんだんと「X脚」になり、その後に膝がまっすぐになって
いきます。

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今週のガイドはこれでおしまいです。
次回からは「サプリメント」について特集を組む予定です。
特に整形外科に関係するのが「軟骨(なんこつ)」との関係です。
サプリメントは一体どんなものなのでしょうか?
本当に効くのでしょうか?
医学的にはどう考えられているのでしょうか?
論文ではどのような報告がされているのでしょうか?
かなり専門的な内容まで突っ込んでガイドする予定で
お・た・の・し・み・に~

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