ランナーのためのランニング障害SOS

まつだ整形外科クリニック

腱鞘炎

◆2種類の腱鞘(けんしょう)?
そう、この腱鞘炎。聞いた事ある人は多いと思います。でも、説明すると
なるとなかなか難しいですよね。
腱鞘炎を理解するにはまず、「腱の構造」を知る事から始めましょう。
腱は腱鞘(けんしょう)という鞘(さや)に包まれています。
そしてこの腱鞘には2種類あります。

◆滑膜性(かつまくせい)腱鞘
腱の周りには滑膜性腱鞘という鞘があります。
これは滑液包(かつえきほう)とも呼ばれ袋状の組織です。
まさに読んで字の如く。
中には滑液が少量入っていて、「腱の動きを滑らか」にしているんですね。

◆靭帯性(じんたいせい)腱鞘
さらにその滑膜性腱鞘の周りにあるのが靭帯性腱鞘です。名前からして
何だか硬そうですね。
この鞘は指を動かした時に、腱が浮き上がらないように押さえつけている
役割をしています。

◆腱鞘炎とは?
さあ、ここで問題です。
そもそも、「腱鞘炎ってなあに?」

答えはずばり…
→ 腱鞘炎とは「腱と腱鞘がこすれて炎症が起こる病気」なんです。
では、具体的にはどのように起るのでしょうか?

◆腱鞘炎が起る仕組み
指を動かしてみましょう。私もPCのキーボードを叩いていますから
当然、指は動いていますね。
そうすると、腱と腱鞘がこすれ合います。
ここで先ほどの2つの腱鞘を思い出してください。
腱と靭帯性の腱鞘は硬い組織です。でも、その間にある滑膜性の腱鞘は
軟らかい組織です。

そのため、腱と靭帯性腱鞘がこすれると、その刺激をもろに受けてしまう
のです。そこで「滑膜性の腱鞘に炎症」が起るのですね。
硬い組織に挟まれている軟らかい滑膜性の腱鞘は「炎症を起こし易い」
のです。

◆どこに起るの?
腱鞘炎は、腱鞘のあるとこであればどこにでも起ります。
でも、もっとも多く起るのは手の指ですね。そして利き手。なかでも
「おや指」に一番多く発症します。

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腱鞘炎といっても奥深いですよね。全貌が明らかになるには、
もう少し奥地まで踏み入れないといけないようです。
今週の散歩はここまでにしましょう!
次回は、腱鞘炎の症状やその原因。
そして「ばね指」についてガイドします。
あれっ!? ばね指って? 腱鞘炎とばね指って違うの?
全ては来週あきらかに!!!
お・た・の・し・みに!

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