ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

肩関節

◆腱板(けんばん)> それはテコの原理
みなさん!テコの原理をイメージして下さいね。そう、「支点」を持って
有効に力を引き出すあの原理です。
ここで肩に当てはめてみましょう。
支点は肩の関節。この関節についている筋肉が大きな力を出して、その先
にある重い腕を持ち上げているのです。
イメージ沸きましたか?

◆腱(けん)の意味とは?
ここで質問!
腱(けん)とはどこの部分なのでしょうか?
うーん。聞いた事はあるけど具体的には説明できない。そんな方が多いの
ではないでしょうか。
わかりやすく言えば、「骨に付いている筋肉の先の部分」なんです。
誰でも知っているのが「アキレス腱」。これは踵(かかと)の骨に付いて
いますよね。

◆4つの腱で成り立つ腱板(けんばん)
さて、腱板とは?
そう、まさに読んで字の如く。腱が板のように合わさっているので腱板と
呼ばれています。
アキレス腱は踵の骨に付いていますが、腱板は上腕骨の骨頭(こっとう)に
付いています。
ここには4つの腱が合わさって板のように付いていますので「腱板」
なんですね。

ちなみに4つの腱とは….。
1.棘上筋(きょくじょうきん)
2.棘下筋(きょくかきん)
3.小円筋(しょうえんきん)
4.肩甲下筋(けんこうかきん)
です。(少し専門的ですので、覚えなくて結構ですよ)

◆支点を持つ腱板(けんばん)
さて、またテコの原理をイメージして下さいね。
ここからが腱板の真骨頂!
腱板は上腕骨の骨頭に付いて、その骨頭を肩甲骨の関節窩(かんせつか)に
引きつけて、「支点」を作ります。
(肩の内側にあるので「インナーマッスル」と言われています。)
そう。「ボール」を「おわん」に引き寄せるイメージです。
 → 先週ガイドした「おわん」と「ボール」の関係です。
 
そして、外側についている「三角筋(さんかくきん)」は肩の丸みを成して、
腕を挙げるパワーを発揮します。
(肩の外側にあるので「アウターマッスル」と言われています。
この両者が共同作業を行って初めて腕がスムーズに持ち上がるのです。
これを肩の「愛の共同作業」といいます…。(う、うそです)

さて、「肩の森」の奥地まで足を踏み入れました。
先ほどまで揺れていた大木も静けさを取り戻し、青い空からは木漏れ陽が
差し込んできました。
来週は意外に多い腱板(けんばん)断裂についてガイドしますね。
お・た・の・し・み に!

★注意、免責事項について
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■記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。

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