ランナーのためのランニング障害SOS
まつだ整形外科クリニック

肩関節

肩関節 11月29日
【目次】
 ◆ 【「出す!」ことの大切さ】
 ◆ 【「未開の地。肩の森」をガイドする♪】
 
□「出す!」
  毎日の生活、仕事の中でストレスを感じる事ありますよね。
  また、仕事に行き詰まること。ありませんか?
  そんな時、みなさんはどうされていますか?
  
  運動していい汗をかいたり(=出す)、
  
  時に愚痴を溢してみたり(=出す)、
  
  なにか発散(=出す)するとすっきりしますよね。
  空気も吸い過ぎると痙攣(けいれん)を起すことがあります。
  これを過呼吸症候群(かこきゅう しょうこうぐん)といいます。
  考えてみれば、この世の中。全て「出す」事が先なんですね。
  「出入口」、「呼吸(呼いて吸う)」、「出納帳」、「give and take」
  などなど。
  溜め込まず、出すときに「出す!」。
  そして、次の一歩を踏み「出す!」。
  これって、とっても大切だと思いますが、皆様はどう思いますか?
  本編
       
 □■Dr.フー「未開の地。肩の森」をガイドする♪
 
 ◆先週まで、脊椎(せきつい)の曲がりくねった山道を縦走してきました。
 116人でスタートしたガイドもいつの間にか1800人を超える仲間が加わって
 くれました(感激)。
  さあ、今週からは「未開の地。肩の森」をガイドします。
  肩の森はうっそうとしていて、視界も悪そう。しっかり付いて来て下さい
 ね。迷子にならないように…..♪
 ◆肩関節は「球関節」(きゅう かんせつ)?
  まずは、肩の関節をガイドしましょう。みなさまには「五十肩」で馴染み
 の深い肩関節。この関節は「球関節」をなしています。
 「球関節」とは、関節の頭が球の一部の形で、その受け皿となる関節窩
 (かんせつか)がおわんの内側のように凹んでいる関節です。
 他には股関節も球関節です。
  おわんの中にボールを入れてみて下さい。そのボールに棒をつければ
 「球関節」の出来上がり!棒がおわんの縁にぶつからない限りボールの動き
  は自由です。イメージわきましたか?
  
 ◆肩関節は複合体 (精密な可動装置)
  さて、肩関節はいくつあるのでしょうか?
  えっ!一つじゃないの?  (ひとり漫才…。)
  狭い意味での肩関節は、肩甲骨の関節窩(おわん)と上腕骨の骨頭
  (ボール)との関節で肩甲上腕関節(けんこう じょうわん かんせつ)
  といいます。
  ところが、この肩甲上腕関節だけでは上肢を水平くらいの高さまでしか
  挙げられません。でも、みなさんは上肢をまっすぐに肩の真上まで挙げる
  ことができますよね。
  これは「肩甲骨が回転」して可能になっているんです。この関節の連動を
  「肩甲上腕(けんこう じょうわん)リズム」といいます。
  この一連の上肢の運動に関与している広い意味での肩関節は5つないし6つ
  の関節で構成されています。
  そして、さらにはこの動きは13本の末梢神経(まっしょう しんけい)に
  よって支配されている19個の筋肉の協力によって可能になってるんです。
  この「可動装置」に故障が生じると、痛みがでたり、動きが制限されたり、
  動きの滑らかさが損なわれたりするんですね。
  そうです。肩関節は「精密な可動装置」なんですね。
  では、ここでみなさんに質問です!
  あなたは「自由はあるけど不安定な人生」と「自由はないけど安定した人生」
  どちらを選びますか? >
◆進化したための代償
  さて、「おわん」と「ボール」をイメージして下さい。実は、肩関節のおわん
  のくぼみはとても浅いんです。実際に、ボールがおわんに接しているのは
  およそ3分の1。ですから、ボールはおわんの外へ転げ出やすいのです。
  (これが、脱臼ですよね)
  人体の関節の中でもっとも大きな動きを持っているのが肩関節です。人間が
  2本足歩行を始めて獲得した「自由」な動きなんですね。
  ところが、おわんのくぼみは浅いために「脱臼」もしやすい。つまり「自由」
  を獲得した代償に「不安定」さも手に入れてしまったのです。
  
  > さて、「人生」を「関節」に置き換えてみてください。
(チョッとオーバー?)
  前者が肩関節。後者は股関節のイメージです。
  さて、「肩の森」に足を踏み入れました。少しずつですが、視界が開けてきま
  したね。
  次回はこの不安定な肩関節を補強している筋肉、腱についてガイドしましょう。
    
             お・た・の・し・み に!
   
    
 
  ★注意、免責事項について
 ■□医療相談は行っていません。治療中の方は主治医の方にご相談下さい。
 ■□記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。
腱板 12月6日
 □■はじめに…
  いつも読んで頂きありがとうございます。
  そして今週からお読み下さったみなさま。はじめまして。
  
整形外科医フーです。
  
  早いもので今年も残すところ1か月をきりました。
  今年1年を振り返るのにいい時期ですよね。
  実は、今年の正月に「書初め」をしたんです。(20数年ぶり?)
  そして「飛躍の年」と書きました….。
  
  うーん。果たして飛躍したのだろうか???
  まあ、メルマガを発行しただけでも大きな飛躍。なーんて勝手に思い
  込んでいる今日この頃。
  みなさまいかがお過ごしでしょうか?
  
  さーて、本題に入りますね。
  今週もみなさまに幸せを運びます!
  
【目次】
 ◆ 【「まぐまぐメルマガ大賞2004」のお知らせ】
 ◆ 【「肩の森。その奥地へ進む 腱板」をガイドする♪】
 

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