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まつだ整形外科クリニック

腰痛を起こす疾患

腰痛を起こす疾患  2004/10/25
 ◆ 【「交通事故」にご注意を!】
 ◆ 【「腰痛を起こす疾患」をガイドする♪】~★後編
 
 □ 食欲の秋、スポーツの秋、実りの秋。秋は爽やかで過ごし易い季節
   ですよね。でも、この時期は交通事故が最も多いって知っていまし
   たか?
   事故件数・死者数ともに、年間を通じて10月~12月が最も多く、
   特に年末にかけて増加するのだそうです。
   交通事故が起きた時、その殆どの方は整形外科を受診します。
   
   症状の改善に時間を要することも少なくありません。
   安全運転で爽やかな秋を満喫して下さいね….♪
  本編
       
 □■Dr.フー「腰痛を起こす疾患」をガイドする♪~後編~
 
 ◆先週に引き続きQ&A方式で行いましょう!
  今週の回答は以下の中からの4択です。
今週はチョッと難しいですよ。
  (1)腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさく しょう)
  (2)骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)
  (3)腰椎分離症(ようつい ぶんり しょう)
  (4)腰椎椎間関節症(ようつい ついかんかんせつ しょう)
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 ◆Q1. 「小学校からずっとサッカー頑張ってます….。」
  長身のJ君は名門高校サッカー部の2年生。中学校の頃から慢性的な
  腰痛に悩まされています。
 「J君」:しばらく調子良かったんだけど…。合宿で無理したからかなぁ。
 「フー」:(診察しながら。)少し腰部の筋肉が緊張しているね。
      ここは痛い?(叩きながら)
 「J君」:「痛っ!」
 「フー」:足の痛みやしびれは無いよね?
      うーん。神経を圧迫している症状は出ていないようだね。
      (少しホッとする。)
 「J君」:来月大事な試合があるんだけど….。
      間に合うかなぁ?
  
  ヒント:スポーツを一生懸命にやってる学生に多いですよね。
  
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 ◆Q2.「足の痛みやしびれが出ることは殆ど無いんです…。」 
  来月で60歳を迎える主婦のHさん。とにかく台所での立ち仕事が辛いそう
  です。
 「Hさん」:(少々太り気味のHさん。)先生。立っている時間が長くなると
      腰とか足の付け根(鼠径部)が痛むんです。
 「フー」:足には痛みやしびれはでないですか?
 「Hさん」:ええ。そんな事は無いです。
 「フー」:辛い姿勢はありますか?
 「Hさん」:腰を反らすととっても痛いんです…。
       
 「フー」:Hさんは少し腰の前湾(腰の前に凸のカーブ)が強いですね。
      
   ヒント:殆どの方が50歳以上です。さて、この疾患は?
      
    
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◆Q3.「腰だけではなくて背中まで….。」
   Sさんの悩みは何もしていないのに、腰から背中にかけての痛みが出る
  事です。
  「Sさん」:先生?何か悪い病気かしら。何にもしていないのに痛い
        なんて…。しかも急に強い痛みになったりするんです。
  「フー」:すこし背中が丸くなってますね。
  「Sさん」:そうなんです。鏡をみて悲しくなりましたよ。
        年々、背も低くなっちゃって。もう年なんですね。
  「フー」:(レントゲンを見ながら)
       そうですね。少し骨が潰れているところがありますね。
   
   ヒント:うーん。これは無し!(笑)
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 ◆Q4.「10分ほど歩くと足に痛みとしびれが…。」
  農業に従事している60代の男性Nさん。最近仕事がはかどらないと
  来院されました。
  「Nさん」:少し歩くと両足が痛くてしびれてダメだわ。最近ますます
        歩けないようになってきたわ。
  (診察室に入ってきたNさんはさほど辛そうには見えませんが)
  「フー」:どれくらい歩けますか?
  「Nさん」:10分くらいかな。前はもっと歩けたんだけど。
        でも、少し休むと痛みは全く無いんだよ。
        また、歩けるようになるしな。
  「フー」:(診察を終えて)少し足の力が弱くなっているみたいですね。
        MRIで確認しておきましょうか。
   休むと症状がとれて楽になるようです。さてNさんの疾患は?
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 ◆A1.(3)腰椎分離症(ようつい ぶんり しょう)
  日本人の約4~6%くらいの人に腰椎分離があるといわれています。
  正確な原因はわかっていませんが、もっとも有力な説としては、
  スポーツなどで腰の骨に繰り返しストレスがかかることによって起こる
  疲労骨折といわれています。
  殆どは運動制限やリハビリなど保存的治療で改善します。
  時に一部の方が骨のズレを起して「腰椎分離すべり症」となることが
  あります。
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◆A2.(4)腰椎椎間関節症(ようつい ついかんかんせつ しょう)
  少々難しかったですね。50歳前後の方に多い病気です。
  長時間立っていたり、腰を反らすと生じる腰痛や足の付け根の痛みが
  特徴です。
  加齢とともに椎間板が変性してくると椎間板の高さも減じてきますよね。
  すると椎間関節に負担がかかってくるんです。特に背ぼねを反らしたり、
  腰が前に出ると、椎間関節への負担はさらに強くなります。
  治療は保存的となります。
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◆A3.(2)骨粗鬆症(こつ そ しょう しょう)
  
骨粗鬆症は骨からカルシウムが抜けて骨の量(骨量)が減ってしまい、
  骨がもろくなってくる病気です。
  骨が「スカスカ」になってくるんですね。
  当然高齢者に多く80歳以上の女性では約8割の方に骨粗鬆症があると
  報告されています。
  この骨量の減少は体中で起こりますが、特に背ぼねで起こります。
  腰だけではなく背なかも痛くなることがあります。はっきりした原因が
  なくても、弱くなった骨は体重を支える事が出来なくなり、いつのまにか
  潰れてしまう事も少なくありません。
  これを「圧迫骨折」(あっぱくこっせつ)といいます。
  骨粗鬆症についてはいずれ別の機会にガイドしますね…♪
  
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◆A4.(1)腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさく しょう)
  「間欠性跛行」(かんけつせい はこう)が特徴です。
  つまり、歩いてると足が痛くなったりしびれたりしますが、しゃがんで一休み
  すると痛みもとれてまた歩ける症状。これが特徴です。
  文字どおり、脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなることにより起こる病気です。
  この脊柱管が狭くなると神経や血管を締め付けて症状がでるといわれています。
  症状が強い場合は手術が必要となります。
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  ◆注意 典型的な具体例を挙げただけですので、必ずしも全ての方に
      当てはまる訳ではありません。ご了承下さいね。
  みなさん。いかがでしたか?
  おわかりになりましたか?
  
さて、来週は「腰痛を起す病気」の「治療編」です。
           お・た・の・し・み・に!….. ♪
  ★注意、免責事項について
 ■□医療相談は行っていません。治療中に方は主治医の方にご相談下さい。
 ■□記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。

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