埼玉県熊谷市の整形外科医 松田 芳和 が複雑な体の仕組みや動きを分かりやすく解説いたします。
少しでも痛みの緩和や病気の予防につながれば幸いです。
腰痛やランニング障害、人工関節に関する無料小冊子もご用意していますのでぜひご活用ください。 
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腰椎のしくみ

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2007年3月17日




◆~第1章~ 「腰は体の要(かなめ)?」
私たちが使っている「腰」という漢字。これは腰が体の要であることを
示しているんです。もともと、つくりに当たる「要」の字は中央に人間の頭、
下部は女性のウエストが細いのを意味して「女」の字を配したそうです。
イメージ湧きましたか?

「腰が重い、軽い」・「腰抜け」・「逃げ腰」・「話の腰を折る」
日常会話でも良く使われていますね。
「必要」・「要求」・「要領を得る」などは
重要な意味で使われています。
まさに「腰は体の要」なんです。

◆~第2章~ 「腰椎(ようつい)ってどこ?」
腰はどこを指しているのでしょうか? ウエストのくびれている部分
でしょうか?
それとも、お尻の部分まで腰なんでしょうか?

整形外科では、英語で背中の痛みを「back pain」。
腰痛のことを「low back pain」と言います。
つまり、腰痛は背中の下の方の痛みという表現をしています。
腰の範囲はかなりあいまいなんですね。
実際、腰痛もかなり広い範囲で使われています。

◆~第3章~ 「腰椎の構造」
私たちの背骨は、前後にバランスの良い3つのカーブをとっていましたよね。
そうです。なんどもガイドしてきました「S字型」のカーブです。

首の部分では前方に、背中の部分では後方に、腰のところでは前方に凸型の
カーブになっていて「S字型」をつくっています。
腰椎は5個の脊椎の骨から成っています。1個・1個の脊椎の骨は複雑な形です。
まず、前の方には円柱の形をした「椎体」という骨があります。そして「椎体」と
「椎体」の間にあるのが「椎間板(ついかんばん)」です。
後ろには骨のでっぱりがあります。背中の真ん中を指でなぞってみてください。
ゴツゴツした骨の突起を触れませんか?これが「棘突起(きょくとっき)」と
呼ばれる骨なんです。

◆~第4章~ 「椎間板(ついかんばん)」はゴム風船?
「椎間板(ついかんばん)」。この言葉は良く耳にするのではないでしょうか?
「椎間板ヘルニア」で馴染み深いですよね。
では、いったいどんな構造なのでしょうか?
椎間板は「椎体と椎体の間」にあって背骨全体の高さの約20~30%を
占めています。

そして、椎体に接している椎間板の上と下の部分は「終板(しゅうばん)」
と呼ばれ、そこには「硝子軟骨(しょうしなんこつ)」と呼ばれる軟骨があって
境を作ってるんです。
少々専門的になってしまいましたね。

わかりやすくガイドしましょう。
椎間板は、「厚い壁を持った弾力性のあるゴム風船」のようなものなんです。
そして中には水分を多く含んだ「芯」が詰まっているんです。
そうです。椎間板は「背骨のクッションの役割」を果たしているんですね。

◆~第5章~ 「椎間板の中身」
椎間板の壁は「繊維輪(せんいりん)」と呼ばれ、コラーゲン繊維の束による
シートが同心円状に重なって出来ています。
そして、その中身が「髄核(ずいかく)」です。髄核には「プロテオグリカン」
が大量に含まれており、これは水分を吸着する機能を持っています。
髄核は70~90%の水分を含んでおり、これが「クッション」の役割を
果たしているんです。
「椎間板が傷んでいますね。」と病院で言われた方もおられるのではないでしょうか?

実は、椎間板の中身の髄核。この水分は幼児期がもっとも高く、
年齢が進むにつれて減っていきます。
したがって、個人差はありますが、少しづつ椎間板のクッション作用は
衰えていくんですね。
でもご心配なく。椎間板が傷んでも必ずしも腰痛の原因にはなりません。
では、腰痛はなぜ起こるのでしょうか?
どんな人に多いのでしょうか? 遺伝はするのでしょうか?

このつづきは来週です。
お・た・の・し・み・に!….. ♪

【「1日3分!知恵のなる木:Q&A」のお知らせ】
「お・し・ら・せ!」
◆「整形外科・スポーツ・リハビリ」に関連する医者には聞けない
「素朴な疑問・質問」を受け付けています。
たとえば…
1)どうして水がたまるの?
2)水を抜くとくせになる?
3)椎間板ヘルニアは遺伝するの?
….などなど

そこには意外な「ウソと常識」がありそうです。
今まで、100問以上の質問を頂きました。
これからもドシドシメール下さいね。

「1日3分!知恵のなる木:Q&A」の配信に向けて準備中です。
【コンシェルジュ:医療にも登場!】
「診察されるまで、2時間も待った!」とか
「診察時間がたったの1分だった!」。
医療機関に対する不満は尽きません….。
広々とした待合室にはゆったりとしたソファーが置かれ、コーヒーと軽食が
提供されている。待ち時間は殆ど無く、予約を依頼した当日か翌日には医師に
診察してもらえる。
羨ましい光景ですね。
アメリカは東部ボストンにあるタフト・ニューイングランド医療センターには
こんな光景が実際ひろがっているそうです。
「コンシェルジュ」とはホテルの宿泊者に対するさまざまなサービスの事です。

これが、病院にも取り入れられた「医療コンシェルジュ」。
昨年から全米のいくつかの病院に導入されているそうです。
患者さんからの不満は確かに減りそうですね。
昨年設立された、全米コンシェルジュ医師協会(ASCP)によると
このサービスは年間1800ドル(約20万円)かかるそうです。
このため、「医療の差別化」との非難の声が上がっているそうです。
その一方で、アメリカは「選択する自由」を認める国。
一ランク上の医療サービスを求めて、確実に支持を広げているそうです。
皆様はどう思われますか?

★注意、免責事項について
■医療相談は行っていません。治療中に方は主治医の方にご相談下さい。
■記載内容を利用して生じた結果については、当方では責任は取れません。


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